イーストスタッドで種牡馬展示会が開催される
2月5日に始まった2019種牡馬展示会の最後は浦河町のイーストスタッド。やや風が強かったものの、注目の新種牡馬や新入厩馬、好スタートを切った将来性豊かな馬たちをひと目見ようと好天に恵まれた15日午前、約250人の関係者が足を運んだ。
谷川貴英代表は「昨年度はダンカークが新種牡馬として勝馬数1位になるなど、良いスタートを切ることが出来ました。みなさんのおかげと感謝しております」とあいさつ。
最初に紹介されたのは、成功種牡馬シニスターミニスターの代表産駒インカンテーションだった。通算11勝で、重賞6勝の実績、タイムチャーターにさかのぼる優秀な母系が紹介された。「血統的にサンデーサイレンス系牝馬と配合できる強みがあります」とセールスポイントがアピールされた。
続いて、北海道スプリントカップ(Jpn3)優勝の快速シゲルカガ。地方競馬を中心に多くの活躍馬を出しているパイロ初の後継種牡馬となっている。「ダート短距離のイメージが強いと思いますが、芝コースでも4勝を上げています」と、オールマイティなスピードが紹介された。
新種牡馬2頭に続いて、供用2年目を迎えたエーシントップ。2歳時に不敗の3連勝で京王杯2歳S(G2)を制し、3歳春にシンザン記念(G3)、ニュージーランドトロフィー(G2)など仕上がりの早いスピードが強調された。「産駒も早い時期から活躍できると思います」。
ブリーダーズ・スタリオン・ステーションから移動してきたアンライバルドは、成功種牡馬フサイチコンコルド、ミラクルアドマイヤを半兄に持つ血統的な背景に加えて、重賞勝馬トウショウドラフタや東京ダービー馬バルダッサーレを送り出している種牡馬実績が述べられた。
ホッコータルマエは、G1/Jpn1競走10勝の実績馬。当初の予定どおりに供用3年目を迎えた2019年シーズンから浦河で供用されることになり、生まれ故郷に近いとあって注目度は高い。「2年間で約350頭の牝馬に配合しています。多くの中から必ずや、活躍馬を出してくれると思います」と生産地全体が期待していることなどが紹介された。今シーズンも、すでに満口だという。
昨年、種付シーズンなかばでのスタッドインだったために展示会では初お披露目となったルックスザットキルは、米国フロリダ地区でチャンピオンサイアーを続けたワイルドキャットエアー譲りのスピードで、南関東で3重賞含む9勝の実績がアピールされた。
ほか、本邦初年度産駒がデビュー年度を迎えたマジェスティックウォリアーや、初年度産駒が好調なダンカークなど18頭が、約60分という時間の中で華々しくパレードを行った。