ミッキーロケットがスタッドイン
1月26日午前11時50分頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、今年から種牡馬として新たに供用されるミッキーロケットがスタッドインした。
ミッキーロケットは父がキングカメハメハ、母がマネーキャントバイミーラヴ、母の父がピヴォタルという血統の牡6歳鹿毛。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2014年のセレクトセール1歳セッションにおいて、9,936万円(税込)という金額で、野田みづき氏に購買された。
ミッキーロケットの競走成績は24戦5勝。野田みづき氏の所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として2015年12月にデビュー。2戦目で初勝利をあげた。2017年の日経新春杯(G2)で重賞初制覇。2018年の宝塚記念(G1)で、香港の刺客ワーザーやサトノダイヤモンド、キセキ、サトノクラウン、ヴィブロスといったG1ホースを退けてG1初制覇を成し遂げた。
今年は京都記念(G2)から始動する予定だったが、脚部不安を発症したため現役引退と種牡馬入りが決定。1月24日付で競走馬登録を抹消した。
種付料は受胎条件50万円か出生条件70万円と決定。事務局(株)優駿は「本馬は国内外から5頭のG1馬が集結した昨年の宝塚記念(G1)で、好位から内を鋭く抜ける圧巻のパフォーマンスで優勝しました。父のキングカメハメハは現在、種牡馬の父、つまり、サイアーオブサイアーとして評価が高まってきています。しかも、ミッキーロケットはロードカナロアやルーラーシップ同様、サンデーサイレンスの血が入っていないキングカメハメハの後継として、たのしみな存在と言えるでしょう。セレクトセールで1億円近い金額で取引され、その当時から高い評価を得たように、バランスのとれた素晴らしい馬体をしていると思います。24日に引退と種牡馬入りの報道がされてから多くの問い合わせをいただいています。当スタリオンとしても芝のクラシックディスタンスを狙える種牡馬を導入できました。種付料も50万円とリーズナブルに設定できました。種付シーズン直前で急遽の種牡馬入りとなりましたが、初年度から100頭以上交配できるよう事務局としても宣伝していきたいです」と話した。