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ニシケンモノノフがスタッドイン

  • 2018年12月04日
  • 来年から種牡馬として供用されるニシケンモノノフ
    来年から種牡馬として供用されるニシケンモノノフ
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
  • シャープな好馬体を披露
    シャープな好馬体を披露

 12月3日午前11時30分頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するニシケンモノノフが、はつらつとした姿でスタッドインした。

 ニシケンモノノフは父メイショウボーラー、母グリーンヒルコマチ、母の父アフリートという牡7歳の栗毛。新冠町高江にある八木常郎氏の生産馬で、一族には1985年のサンケイ大阪杯(G2)を制覇したステートジャガーなどがいる。

 ニシケンモノノフの競走成績は42戦12勝。西森鶴氏の所有馬、ホッカイドウ競馬の原孝明厩舎の管理馬として、2013年7月に門別競馬場でデビュー。2戦目のJRA認定アタックチャレンジ競走で初勝利をあげた。9月のイノセントC優勝後に栗東の領家政蔵厩舎に移籍。中央初戦の500万下で勝利をあげると、続く兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)でシゲルカガなどを退けてダートグレード競走初制覇を飾った。2015年2月の領家政蔵調教師定年後に栗東の庄野靖志厩舎に転厩。2016年の兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)で2つ目のダートグレード競走制覇を成し遂げた。2017年にはデビューの地、門別競馬場に凱旋し北海道スプリントC(Jpn3)をレコードタイムで制覇。秋に大井競馬場で行われたダート競馬の祭典、JBCスプリント(Jpn1)では、コパノリッキー、コーリンベリー、スノードラゴンといったトップホースを相手に先頭でゴールを駆け抜け、悲願のビッグタイトルを手にした。

 11月13日付でJRAの競走馬登録を抹消。種牡馬入りが発表されるとシンジケートはすぐに満口になった。2019年の種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円に設定された。

 事務局の(株)優駿は「一介のダート馬とは思えない、芝でも走れそうなとてもシャープな好馬体をしていますね。祖父のタイキシャトル、父のメイショウボーラー、そして本馬と、3代続けてのタイトルホースです。産駒に4代連続の期待が否応なしに高まります。道営からスタートして、弱音を吐かずに厳しい環境やレースを克服して、最後はダート短距離界の頂点に立ったサクセスストーリーは皆様の胸に響くと思います。しっかり準備をして来年から始まる種付けに備えたいです」とコメントした。