馬産地ニュース

ゴールドアクターがスタッドイン

  • 2018年11月02日
  • 新天地に到着したゴールドアクター
    新天地に到着したゴールドアクター
  • 見知らぬ場所にキョトンとした表情
    見知らぬ場所にキョトンとした表情
  • ピカピカの好馬体を披露した
    ピカピカの好馬体を披露した
  • 駆け付けたオーナーと送り届けた石橋ステーブルのみなさん
    駆け付けたオーナーと送り届けた石橋ステーブルのみなさん

 11月2日午前8時半頃、15年の有馬記念(G1)優勝馬で、10月10日に競走馬登録を抹消したゴールドアクターが新冠町の優駿スタリオンステーションにスタッドインした。

 ゴールドアクターは父スクリーンヒーロー、母ヘイロンシン、母の父キョウワアリシバという血統の7歳馬。オーナー居城寿与氏が所有する北勝ファームの生産馬で、オーナーブリーディングホースでもある。

 2歳11月の東京芝2000mでデビューし、3戦目で勝ち上がり。3歳春には青葉賞(G2)に出走、4着という結果を受け、育成も手がけた北海道日高町のファンタストクラブへ放牧に出された。クラシック最終戦・菊花賞(G1)を目指し、札幌競馬で500万、支笏湖特別(1000万下)を連勝。菊花賞(G1)へ駒を進め、3着と健闘した。半年間の休養中もファンタストクラブで乗り込みをつづけ、再始動は函館開催の自己条件戦。危なげない勝ち方で連勝街道に突入すると、その勢いでアルゼンチン共和国杯(G2)、有馬記念(G1)、翌年の日経賞(G2)まで5連勝を記録した。16年のオールカマー(G2)以降、勝ち星から遠ざかっていたが、17年の宝塚記念(G1)を2着し、復調の兆しを見せていた。ラストレースとなったオールカマー(G2)は相性の良いレースだったが11着に敗れ、管理する中川公成調教師から「体はいい頃の感じに戻っているが、気持ちが戻り切らなかった」と現役引退、種牡馬入りが発表された。競走成績は24戦9勝。

 休養していた茨城県の石橋ステーブルから23時間かけて優駿スタリオンステーションに到着したゴールドアクター。到着の際には石橋ステーブル代表や居城寿与オーナーも駆け付け、種牡馬としてのスタートを見守った。「新冠生まれの馬ですから、新冠の星になって欲しいですね。この馬の物語のはじまりはアルゼンチン共和国杯(G2)だと思っています。あのレースを勝った時普通の馬じゃないなと感じましたし、あの勝利がなければ有馬記念(G1)という選択肢もなかった。競走馬として皆さんのおかげでここまで来れました。とても幸せなことです。大変なのはこれからですから、種牡馬としても皆さんに喜んで貰えるような活躍を期待しています」と、居城オーナーは感慨深い気持ちを語った。

 種付料は50万円を予定しており、産駒は2022年にデビューする。