ジェイエス繁殖馬セールが開催
24日、北海道新ひだか町の日本軽種馬協会北海道市場で株式会社ジェイエス(服部健太郎社長)が主催する繁殖馬セールが行われた。
昨年のJRA賞最優秀障害馬に選出されたオジュウチョウサンの母シャドウシルエットや、20日に東京競馬場で行われた富士S(G3)を制したロジクライの母ドリームモーメント、あるいは9月29日に阪神競馬場で行われたシリウスS(G3)を勝ったオメガパフュームの母オメガフレグランスなどが取引されている同セール。今年も3歳から20歳までの203頭(受胎馬163頭、空胎馬40頭)が上場されて、150頭(受胎馬124頭、空胎馬26頭)を売却した。売却率は、受胎牝馬が76.1%、空胎馬が65.0%。総売上げは7億5579万4800円(税込み、以下同)となった。平均価格は、受胎牝馬が約524万円で、空胎馬が407万円。
最高価格となったのはディープインパクトの受胎牝馬ランウェイ(6歳、父キングカメハメハ)。半姉に忘れな草賞勝馬モーニングフェイスがいる血統で、ランウェイ自身もJRAの3勝馬。43,200,000円で(有)須崎牧場が落札した。
高額2位はミッキーアイルの受胎牝馬レインボークォーツ(10歳、父ミスターグリーリー)。半弟にマイラーズC(G2)やきさらぎ賞(G3)に勝ったワールドエースがいる血統で、おじにはドイツ産で、欧州のマイルG1戦線で活躍したマンデュロがいるファミリー。38,880,000円で(有)杵臼牧場が激しい競り合いを制した。
高額3位には(有)ムラカミファームによって21,600,000円で落札されたパルテノン(6歳、父キングカメハメハ)。母レディパステルは2001年のオークス(G1)勝馬。半兄には神戸新聞杯(G2)2着ロードアクレイムがいる血統で、ダイワメジャーの受胎馬だった。
不受胎馬ではビリーブユアセルフ(7歳、父シーブリング)。19,980,000円で豪州のアローフィールドが落札している。
セール終了後、服部社長は「繁殖馬セールは上場馬の質、量によって大きく数字が変わってくるので前年との単純な比較はできませんが、今年に限っていえば満足できる市場が展開できたと思っています。来年1月には冬季セールを開催予定ですが、牝馬の価値を高めるうえでは重要な位置づけのセールだと考えています。今後も販売申込者、購買者の方々にご満足いただけるように努力していきますので、よろしくお願いします」とセールを締めくくった。