札幌競馬場でロゴタイプをお披露目
9月1日、札幌2歳S(G3)が行われた札幌競馬場において、恒例の名馬招待イベントが行われ、ロゴタイプがお披露目された。
ロゴタイプは父ローエングリン、母ステレオタイプ、母の父サンデーサイレンスという千歳市にある社台ファームの生産馬で牡8歳の黒鹿毛。競走成績は30戦6勝。吉田照哉氏の所有馬、美浦の田中剛厩舎の管理馬として、2歳時の2012年6月のメイクデビュー函館でデビュー勝ち。暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)で重賞初制覇をG1で飾り、2012年度JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。3歳時には休み明けのスプリングS(G2)を勝利で飾ると、続く皐月賞(G1)をレコードタイムで優勝。古馬になり、2016年の安田記念(G1)で3つ目のG1タイトルを手にした。今年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っている。
この日のお披露目にあわせ、札幌競馬場では当日購入の勝ち馬投票券500円以上の提示で、ロゴタイプの2016年安田記念(G1)のレプリカゼッケン、オリジナルQUOカード、オリジナルタンブラー、オリジナルポストカード、オリジナルクリアファイルが当たる抽選会も実施。エントランス横の展示ブースにはロゴタイプ所縁の記念品が展示された。
現役時代に管理した田中剛調教師は「使いながら強くなっていきました。皐月賞(G1)のあとなかなか勝てませんでしたが、原点に戻って常歩(なみあし)から駈歩(かけあし)運動がしっかりできるよう、拍車やドイツ手綱を使って立て直すことができました。安田記念(G1)を勝ったときはうれしかったです」と思い出話を披露した。
朝日杯フューチュリティS(G1)と皐月賞(G1)を勝利に導いたミルコ.デムーロ騎手は「とてもまじめで素晴らしい馬。最初乗ったときはダートでも走る馬と思った。朝日杯(フューチュリティS(G1))や皐月賞(G1)は、スタートが早くて、いい位置に付けられた。最後まで負けいない気持ちを持っていました」。
吉田照哉オーナーは「3つもG1を勝ってくれていうことない馬です。一番うれしかったのは朝日杯(フューチュリティS(G1))。抽選で出られるかどうかで、出走すれば勝ち負けになると思っていたので、抽選に通ってよかったと思いました。中山1600mの外枠は不利だったのですが、ミルコさんがうまく乗ってくれました。ミルコさんは勘だけで乗っているのかと思ってましたが(笑)、ちゃんと考えてこの馬の良さを引き出してくれ、いい勝ち方ができました。どのレースもうれしいですが、安田記念(G1)を勝ったときは飛び跳ねました。」と話し「今年から社台スタリオンで種牡馬になり、今年は97頭種付けしました。受胎も大変よろしいです。来年はとても素晴らしい子供がたくさん生まれると思います。そのときは応援してあげてください」と挨拶した。