リアルスティールが社台スタリオンステーションにスタッドイン
8月27日午前9時半ころ、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するリアルスティールが、スタリオンスタッフや生産者、報道陣を前に元気な姿でスタッドインした。
リアルスティールは父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母の父ストームキャットという血統。牡6歳の鹿毛で、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬。全兄には2013年の東京スポーツ杯2歳S(G3)4着のラングレー、全弟には2017年の東京新聞杯(G3)2着、2015年の東京スポーツ杯2歳S(G3)2着、2016年の朝日杯セントライト記念(G2)3着のプロディガルサンがいる。
リアルスティールの競走成績は17戦4勝(JRA通算15戦3勝、海外通算2戦1勝)。総獲得賞金881,092,700円(JRA416,768,000円、海外464,324,700円)。(有)サンデーレーシングの所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として、2014年12月のメイクデビュー阪神でデビュー。圧倒的な1番人気に応え、デビュー戦を勝利で飾った。2戦目となった2015年の共同通信杯(G3)は、ドゥラメンテ、アンビシャス、ミュゼエイリアンといった世代トップクラスを相手に重賞初制覇。その後は3歳クラシック戦線を歩み、皐月賞(G1)2着、日本ダービー(G1)4着、菊花賞(G1)2着と堅実な成績を残した。
古馬になって本格化し、2016年の中山記念(G2)3着をステップに海外へ遠征。世界の超一線級が揃ったドバイターフ(G1)では、ライアン・ムーア騎手を背に力強く先頭でゴール板を駆け抜け、初のG1制覇を海外の地でやってのけた。昨年は毎日王冠(G2)に優勝。今年春には2度目の制覇を目指したドバイターフ(G1)で僅差の3着になった。
社台スタリオンステーション事務局は「休養していたノーザンファーム空港牧場でも休まず運動していたのでコンディションは良さそうですね。母系はミエスクにさかのぼる血統。生まれたときから素晴らしい馬で期待されていましたが、その期待通りの活躍をしてくれました。種牡馬としてももちろん期待しています」とエールを送る。
リアルスティールのスタッドインの知らせを聞いて駆け付けた日高の生産者は「現役時代から注目していた馬で、種牡馬入りと聞いて飛んできました。自分が想像していた以上に素晴らしい馬体をして、ますますほれ込みました。ぜひ種付けしてみたいと思います」と興奮気味に話した。
来年の種付料は決まり次第発表される。