エトワール賞はカツゲキライデンが接戦を制して重賞連勝
8月14日、門別競馬場ではスプリント重賞、HBC杯・第18回エトワール賞(H3)【アイルハヴアナザー賞】が距離ダ1200mで行われた。
今年のメンバーは3歳から8歳までの快速自慢12頭。2.4倍の1番人気に推されたのは、8歳馬サトノプリンシパル。門別へ移籍してから重賞勝利はないものの、JRAオープン馬の底力に期待が集まった。2番人気は前走グランシャリオ門別スプリントでホッカイドウ競馬初重賞勝利を飾ったカツゲキライデンで3.1倍、3番人気は昨年の同レースを制したタイセイバンデットで5.1倍だった。
お盆期間中ということもあり、雨の中たくさんの来場者が熱視線を送る中、レースはスタート。飛び出したカツゲキライデンを制するように内からサトノプリンシパルがハナを主張すると、その外からコールサインゼロが押して先手を奪うという向こう正面での激しい先行争い。3コーナーでサトノプリンシパルが先手を取り切り、コールサインゼロがその直後。しかし4コーナーを回ると後続が押し寄せ、粘るサトノプリンシパルを競り落としにかかる。内から4番人気のナリユキマカセが抜け出したが、外からカツゲキライデンが脚を伸ばし、2頭並んだところでゴール。写真判定の結果、ハナ差でカツゲキライデンに軍配が上がった。勝ち時計は1:13:2(曇・重)2着にナリユキマカセ、1馬身1/2差の3着にサトノプリンシパルという結果だった。
これでスプリント重賞連勝。勝利に導いたのはリーディングジョッキー・桑村真明騎手だ「前走1000mを使ったので引っ掛からないように気をつけて、出たなりでレースしようと考えていました。追い出してから手応えは良かったけど並んだら遊んでしまって、最後は半信半疑でした。ハナ差ですが勝ててよかったです」と表彰式のインタビューにホッとした表情を見せた。
管理する広森久雄調教師は「難しい気性の馬で最後はヒヤヒヤしましたが、良く頑張ってくれましたね。目標は道営スプリント(9/27)ですが、間が開くので馬の状態を見ながらトライアル競走などを使って行く予定です」と声を弾ませた。
カツゲキライデンは父ノボジャック、母アメリカンハット、母の父ホスピタリテイという血統の7歳牡馬。生産は新ひだか町静内の朝野勝洋牧場で、半弟に今年の北海優駿を制したカツゲキジャパン(父アドマイヤジャパン)がいる。