セレクションセールが開催される
7月17日、新ひだか町静内神森にある北海道市場で、日高軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場セレクションセール2018が開催された。
193頭(牡146頭、牝47頭)が上場し、売却頭数は149頭(牡117頭、牝32頭)。売却率77.2%、平均価格15,760,751円はともに過去最高を記録した昨年に次ぐものだったが、上場頭数の33頭減が響いて総売上げは前年を約7億6,000万円下回る2,348,352,000円だった。
最高落札価格馬は上場番号30番「アポロティアラの2017」(新ひだか町・山際牧場生産)。初年度産駒が大活躍中のロードカナロア産駒で、母アポロティアラが重賞勝ち馬。近親には、昨年のニュージーランドトロフィー(G2)の優勝馬ジョーストリクトリがいる血統。1,500万円からスタートしたせりは、長く、激しい競り合いとなったが、了德寺健二ホールディングス(株)が44,280,000円で落札した。
高額2位は2頭が並んだ。上場番号124番「アートスタジオの2017」(新ひだか町・矢野牧場生産)はヘニーヒューズ産駒の牡馬。同じく上場番号146番「ユメノオーラの29」(浦河町・田中スタッド生産)はエピファネイアの牡馬。前者は吉冨学氏が、後者は松本好雄氏がともに36,720,000円が競り落とした。
また、牝馬では近親にホクトベガ(エリザベス女王杯(G1))がいる上場番号154番「フラワーロック29」(父ロードカナロア)を小林祥晃氏が、同じく近親にセイウンコウセイがいる上場番号193「ハイカックウの2017」(父ルーラーシップ)を宮崎俊也氏が33,480,000円で落札している。
セール終了後、木村貢市場長は「今年はサマープレミアムセールを新設させたので単純な比較はできないが、売却率であるとか平均価格は満足すべき数字となった。販売申込者はもちろんだが、市場を盛り上げてくれた購買者の方々には大変感謝したい。バラエティに富んだ種牡馬ラインナップを揃えることができたので、多くの購買者の方々にせりに参加いただいた。この流れをサマープレミアムセール、サマーセール、オータムセールへとつなげていきたい」と話した。