函館競馬場にヴァーミリアン、ラストインパクトが来場
6月30日と7月1日の両日、JRA北海道シリーズが開催される函館競馬場に、ヴァーミリアンとラストインパクトが来場。えさやり体験や、記念撮影会などでファンと触れあった。
ヴァーミリアンは早来町・ノーザンファームの生産馬。父はエルコンドルパサー、母はスカーレットレディの16歳馬で、現役時は国内外で34戦15勝。うち、G1/Jpn1のレースで9勝(当時の最多記録)、7年連続で重賞勝ちなど、ダートを主戦に無類の強さを見せた。現役引退後の2011年から、社台スタリオンステーションで種牡馬として繋養され、2017年シーズンの後に種牡馬を引退。現在はノーザンホースパークで乗馬となっている。
ラストインパクトは白老町・社台コーポレーション白老ファームの生産馬。父はディープインパクト、母はスペリオルパールの8歳馬で、現役時は国内外で36戦7勝。京都大賞典(G2)など、芝中長距離の重賞競走で3勝をあげる活躍を見せた。2017年に現役を引退後は、ノーザンホースパークで繋養。先日行われた「新緑馬術大会」の馬場馬術Aクラスでは優勝を果たすなど、乗馬としても順調なスタートを切っている。
普段はノーザンホースパークで繋養される2頭だが、このイベントのために29日の午前4時に牧場を離れ、午前9時半に函館競馬場へと到着。こうした形での展示は2頭共に初めてだったが、当日の行程をおさらいする「馴らし」などでも、落ち着いた様子を見せていた。
30日は曇り空、1日は朝から雨が降り続くあいにくの天気。それでも2頭の来場を待ちわびた多くのファンが朝早くから、ふれあいパドックで展示される2頭の元へ足を運んだだけでなく、「えさやり体験・記念撮影会」の抽選にも、倍率の何倍以上もの申し込みがあった。
東京から駆けつけたというファンは、「こうした形で2頭と会えて良かったです。ヴァーミリアンは競馬場でメンコを付けている姿しか見たことがなかっただけに、こうして素顔を見られたのは嬉しかったですね」と笑顔を見せていた。