モーリスが社台スタリオンステーションに再入厩
昨年7月にオーストラリアのアローフィールドスタッドへ出発したモーリスが、1月21日早朝、安平町にある社台スタリオンステーションに帰厩した。
半年に渡る南半球でのシャトル種牡馬生活を終え、極寒の北海道へ戻ってきた。首までしっかりカバーされた馬服に包まれて馬運車を降りると、慣れた足取りで馬房に入っていった。
モーリスは父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス、母の父カーネギーという血統の7歳牡馬。全弟ルーカスは東スポ杯2歳S(G3)2着、ホープフルS(G1)6着と兄も成し得なかったクラシック制覇を目指し奮闘中だ。
香港競馬で3戦3勝、荒々しく勝利をさらっていったイメージなのか、アローフィールドスタッドでは"The Beast from the East"というキャッチフレーズが付けられ、33,000オーストラリアドル(約293万円)の種付料で121頭に種付けした。日本では400万円の種付料で265頭に種付けされており、初年度から386頭の花嫁を集めたことになる。
もうすぐやって来る種付シーズンに備え、しばしの休息を取るモーリス。社台スタリオンステーションでは「南半球はまだ夏で、急激な気温の変化による疲れも心配していましたが、体調も問題なく無事に帰国してくれてホッとしています。続々と誕生している初年度産駒の評判も良いですし、今年も楽しみです」と話した。今年の種付料は昨年同様、受胎条件400万円となっている。