JBBAが画像診断に関する研修会
12月20日、公益社団法人日本軽種馬協会は、新冠町中央町にある新冠町レ・コード館シアターにおいて、平成29年度軽種馬経営高度化指導研修事業による「画像診断」に関する研修会を開催した。
研修会には日高や胆振管内の獣医師約60人が出席。研修会開催にあたり主催者を代表してJBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターの山口直人センター長は「従来よりJBBA軽種馬経営高度化指導研修事業では、さまざまな分野において研修を行ってきましたが、今回は画像診断というテーマに沿って講演をお願いしました。今日は画像診断の基礎的な知識から応用に至るまで、多くのことを学んでいただきたいです」とあいさつした。
研修会は帯広畜産大学の都築直准教授が講師となり「産業動物分野におけるCTの応用」を演題に講演。日高軽種馬農業協同組合診療課長で静内診療所所長の前田昌也獣医師が座長を務めて進行した。
講師を務めた都築准教授は東京都の高等学校を卒業後、2002年に帯広畜産大学に入学。2008年に卒業し、その後、2008年から2010年まで北海道農業共済連合会に勤務。2010年から岐阜大学大学院連合獣医学研究科へ進み、2013年10月から2017年3月まで宮崎大学農学部獣医外科学研究室で助教授として教鞭をとり、2017年4月から母校の帯広畜産大学で指導している。画像診断学、産業動物外科学を専門分野とし、産業動物に対する画像診断に関する研究をテーマに日夜研究しているという。
都築准教授はCTとMRIの違い、CTの基本、原理、読影、産業動物のCT検査、帯広畜産大学のCT装置などを説明。さらにCTで実際に撮像した例を紹介し、今後はウマの症例も積極的に取り入れたいと出席者に協力を仰いだ。