シルバーステートが優駿スタリオンステーションにスタッドイン
12月1日午後3時頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として供用されるシルバーステートが、元気な姿でスタッドインした。
スタッドインには須崎孝治社長や近隣の軽種馬生産者、事務局(株)優駿スタッフらが出迎え、新種牡馬に熱い視線を送った。
シルバーステートは父が2016年まで5年連続チャンピオンサイアーに輝くディープインパクト、母が2004年にフランスの重賞ミネルヴ賞(G3)、ロワイヨモン賞(G3)を制覇したシルヴァースカヤ、母の父がシルヴァーホークという青鹿毛の4歳牡馬。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、半兄にはオーストラリアの重賞ザメトロポリタン(G1)優勝馬セヴィル、一族には2006年の京都記念(G2)などを制覇したシックスセンスがいる。
シルバーステートは(株)G1レーシングの所有馬、栗東の藤原英昭厩舎の所属馬として2015年7月に中京競馬場でデビュー。のちに本年のヴィクトリアマイル(G1)優勝馬となるアドマイヤリードのアタマ差2着に惜敗するも、2戦目で2歳コースレコードをたたき出して初勝利を飾った。つづく紫菊賞も楽勝してクラシック候補に名乗りを挙げたが左前脚屈腱炎を発症し長期休養を余儀なくされた。1年7か月ぶりに出走した本年5月のオーストラリアTで復帰戦を勝利で飾ると垂水Sも持ったままで楽勝。しかし、その後、今度は右前脚屈腱炎を発症したため現役続行を断念。通算5戦4勝の成績で競走生活を終えることになった。
優駿スタリオンステーションは「勝利した4戦はすべてノーステッキで持ったままの楽勝。そのレースぶりに底知れぬ能力を感じました。無事ならば間違いなくG1タイトルのひとつでも獲っていたでしょう。それくらい関係者の期待が高かった馬です。おかげさまで能力の高さは皆様からも支持され、ノンタイトルホースながらリース形式のシンジケートも即日満口となりました。黒光りする馬体も素晴らしくほれぼれするほどです。種牡馬として成功するようしっかり管理してたくさんの繁殖牝馬を集めたいです」と話した。
2018年度の種付料は受胎条件80万円(フリーリターン特約付)と事務局(株)優駿から発表された。