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エーデルワイス賞(Jpn3)はストロングハートが叩き合いを制し優勝

  • 2017年10月23日
  • 追いすがる後続馬を引き離す
    追いすがる後続馬を引き離す
  • ストロングハートが重賞2勝目
    ストロングハートが重賞2勝目
  • ホッカイドウ競馬所属馬が掲示板を独占した
    ホッカイドウ競馬所属馬が掲示板を独占した
  • たくさんの関係者から祝福を受けた
    たくさんの関係者から祝福を受けた
  • プレゼンターのプロ卓球選手・四元奈生美さんと共に記念撮影
    プレゼンターのプロ卓球選手・四元奈生美さんと共に記念撮影

 グランダム・ジャパン2017・2歳シーズン第2戦となる交流重賞、第20回エーデルワイス賞(Jpn3)が10月12日、門別競馬場ダート1200mで争われた。

 同レースにはJRA所属馬4頭、ホッカイドウ競馬所属馬12頭計16頭の2歳牝馬がエントリーし、フルゲートでの実施となった。1番人気はJRAから参戦のアポロキングダム産駒、シャインカメリア。デビュー戦2着の後、ダ1200の未勝利戦を快勝、2歳オープン戦・ダリア賞(芝1400)で2着するなど実力上位だ。2番人気はホッカイドウ競馬の重賞勝ち馬、ストロングハート(父サウスヴィグラス)。同距離のリリーCを制し、1600mのフローラルCでも2着の成績を誇る。3番人気はJRA所属のアイルハヴアナザー産駒、ウインジェルベーラ。函館2歳S(G3)2着馬であり、いずれも距離に実績のある馬たちが人気を集めた。

 雨は上がったものの、馬場に水が浮く不良でのスタート。1番人気のシャインカメリアが出遅れ、コスモウーノ、JRAのジュンドリーム、ストロングハート、グラヴィオーラ、アンジュキッスらが先行集団を作りレースを引っ張る。4コーナーを回るとストロングハートが先頭に立ち、内に包まれていたグラヴィオーラも外から追いすがる。残り100mで2頭の叩き合いになったが、ストロングハートが凌ぎ切って重賞2勝目を飾った。勝ち時計は1:12:4(曇・不良)。1/2馬身差の2着にグラヴィオーラ、4馬身差の3着はリコーデリンジャーで、ホッカイドウ競馬所属馬が掲示板を独占した。

 騎乗した阿部龍騎手は「いつもはチャカチャカと落ち着かない馬ですが、今日はゲート裏の輪乗りでも落ち着いていたので前走より力が抜けたのかなと感じました。頭数が多いのでスタートだけは気をつけて、あとは馬の行く気に任せました。勝負所はいつもより少し早めでしたが、結果的に良かったと思います。デビュー当時より身体に厚みが出て、力強さも増してきましたから、これからも楽しみです」と、入厩時から跨ってきた愛馬の成長に嬉しさを滲ませた。

 管理する角川秀樹調教師は、2008年のアンペア、2009年のオノユウ、2012年のハニーパイ、2015年のタイニーダンサーに続き、同レース5勝目。「馬の状態は前走より良かったし、枠も理想通り。思ったより馬場が悪くなったのが予想外だったけど、スタートから安心して見ていられました。今後は、川崎のローレル賞から暮れの東京2歳優駿牝馬を目指すことになると思います」と声を弾ませた。

 ストロングハートは父サウスヴィグラス、母ファーストレディ、母の父スマートボーイという血統の2歳牝馬。新ひだか町静内に位置するグランド牧場のオーナーブリーディングホースで、近親にラブミーチャンがいる。ひとつ上の全姉アップトゥユーはホッカイドウ競馬所属時代エーデルワイス賞(Jpn3)2着だったこともあり、姉のリベンジを果たした。