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「Stallions in Japan 2017」の売り上げを引退名馬繋養展示事業へ寄付

  • 2017年10月19日
  • 目録を贈呈した小林常務理事(左)と和田理事長
    目録を贈呈した小林常務理事(左)と和田理事長
  • 10周年記念盤はスペシャル映像が満載
    10周年記念盤はスペシャル映像が満載

 一般社団法人日本競走馬協会(会長代行 吉田照哉)は、同協会が行う種牡馬DVD制作事業「Stallions in Japan 2017」の売り上げから、販売委託経費を差し引いた全額を、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが行う引退名馬繋養展示事業に対して寄付を行った。引退名馬繋養展示事業は、競走馬として活躍し、競走、繁殖等の用途から引退した名馬を繋養・展示する牧場の活動を支援している事業。

 贈呈式は10月5日、ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(東京都港区)で行われ、日本競走馬協会の小林英典常務理事から、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルの和田雅雄理事長に100万円の目録が手渡された。

 日本競走馬協会の種牡馬DVD制作事業は、優秀な種牡馬の情報を映像で残すことを目的に、07年からスタート。毎年、100頭前後の現役種牡馬、功労種牡馬の立ち姿、ウォーキング映像などをデータベース化するというもの。今回、事業10周年を迎えるにあたり制作された記念版「Stallions in Japan 2017」のDVD/Blu-rayにはディープインパクトやキングカメハメハ、ハーツクライなど101頭の現役種牡馬と、サンデーサイレンスやアグネスタキオン、マンハッタンカフェ、アフリートなど11頭の功労馬、シンザンやトウショウボーイ、マルゼンスキーといった往年の名馬たち15頭の動画、セフトやライジングフレーム、チャイナロックなどの静止画が収録され、定価1080円(税込み)で販売されている。

 小林常務理事は「このDVDは、競馬文化を後世に残そうという取り組みの一環として実施しています。売り上げについても、日本の競馬に役立つことに使いたいという考えから、引退名馬繋養事業に寄付することにしました。日本の名馬たちのために、お役立ていただければ幸いです」とあいさつ。寄付金を受け取った和田理事長は「事業にご理解をいただき、ありがとうございます。これからも、この活動を推し進めてまいります」と感謝の意を表した。