昨年の青葉賞優勝馬ヴァンキッシュランが引退、種牡馬入り
2016年の青葉賞(G2)を優勝したヴァンキッシュラン(牡4歳)が引退、北海道沙流郡日高町にあるエスティファームで種牡馬入りする事となった。
ヴァンキッシュランは父ディープインパクト、母リリーオブザヴァレー、母の父Galileo という血統。叔父には2015年のUAEダービー(G2)を優勝し、2016年のドバイワールドカップ(G1)ではCalifornia Chromeの2着に入ったMubtaahijがいる。千歳市にある社台ファームの生産馬で、2013年のセレクトセール当歳市場において上位3番目となる1億9,000万円(税抜き)で島川隆哉氏に購買された。
2015年の7月に栗東の角居勝彦厩舎からデビュー。4戦目に初勝利を挙げると、2着に降着した500万下を挟み、アザレア賞、青葉賞(G2)と連勝して日本ダービー(G1)へと駒を進めた。日本ダービー(G1)では13着に敗れたが、ここまでの戦績は8戦3勝2着3回3着1回と能力の高さを見せていた。昨年8月、放牧先で右前脚に浅屈腱炎を発症、約1年間の長期休養に入り復帰に向けて調教を積んでいたが、7月に屈腱炎を再発、8月10日付で競走馬登録を抹消し引退する事となった。
エスティファームの田邊静一場長は「引退が発表されると海外から種牡馬導入のオファーも何件か頂いたのですが、プライベートで種牡馬入りさせる事になりました。欧州血統のGalileoに日本を代表するディープインパクトという配合で現役時代は重量感溢れる競馬を見せていました。馬体もがっしりしているので(見た目が)軽いタイプの繁殖に付けてみたいですね」と話していた。