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ウインバリアシオンのお披露目会が開催される

  • 2017年09月20日
  • メンコを外して周回するウインバリアシオン
    メンコを外して周回するウインバリアシオン
  • お披露目会会場に登場するウインバリアシオン
    お披露目会会場に登場するウインバリアシオン
  • 展示会風景
    展示会風景
  • 展示会後には厩舎前で記念撮影も行った
    展示会後には厩舎前で記念撮影も行った

 9月16日(土)、青森県三戸郡南部町の八戸家畜市場にて、同県で繋養されて3年目となるウインバリアシオンのお披露目会が開催された。同会は今年で3回目となるが、防疫上の観点から一般公開を控えている同馬を間近で見ることのできる数少ない機会ということもあり、県内生産者だけにとどまらず全国各地の熱心なファンなど約70名が来場し、同馬に熱い視線を送っていた。

 ウインバリアシオンは2011年の牡馬クラシック戦線でオルフェーヴルと死闘を繰り広げ、同年のダービー(G1)と菊花賞(G1)ではあと一歩及ばずの2着。古馬になってからも常に一線級で活躍を続け、通算成績は23戦4勝。G1タイトルこそ手が届かなかったものの、重賞2勝、G1で4回の2着の成績を残して現役を引退。引退後は父ハーツクライの後継種牡馬として青森県のスプリングファームにスタッドイン(繋養先は荒谷牧場)

 初年度となる昨年は県内で最多となる35頭の繁殖牝馬に種付けを行った。現役時代に使用していたメンコを纏ったウインバリアシオンが登場し、一斉にシャッター音が会場に鳴り響いたところでお披露目会がスタート。久々に大勢のギャラリーに囲まれながらも動じることなく悠々と周回する中、同馬を所有するスプリングファームの佐々木拓也代表による今シーズンの種付報告と現役時代のエピソード、そして参加者からの質問に答える形で普段知ることのできない種付けの裏話など、ユーモアを交えながら約30分間展示を行い、展示後は佐々木代表の粋な計らいで馬房に戻った同馬との2ショット撮影会を行うなど、終始アットホームな雰囲気の会は盛況のうちに幕を閉じた。今年が種牡馬入り2年目のシーズンとなるウインバリアシオンだが、青森県内で誕生した初年度産駒が軒並み好評だったこともあり、大幅に種付頭数が増加。最終的に去年の35頭を大幅に上回る51頭に種付けを行い、中には県外から種付けに訪れる生産者や、同馬と種付けを行うために繁殖牝馬を県内の牧場に預託する馬主が昨年以上に目立ったという。

 佐々木代表の話によると「2年目ということで種付頭数が昨年より減るのではと思っていましたが、早い時期に生まれた産駒の評判を聞きつけた県内の生産者の方だけでなく、馬主さんからの申し込みが増えたこともあって昨年以上の種付頭数でシーズンを終えることができました。青森で50頭超えというのは驚異的な数字だと思いますし、受胎率も90%近くをキープしています。繁殖のレベルも上がってきていますし、来年はいよいよせりにも産駒が上場されるので、今からとても楽しみです」と実りの大きかった2年目のシーズンを振り返りつつ、来年以降についても強い期待を寄せていた。