九州1歳市場開催される
6月27日、鹿児島県曽於郡大崎町のJBBA九州種馬場にて九州1歳市場が開催された。
今年の九州1歳市場は例年より約1ヶ月早い開催となったものの、昨年を上回る23人の購買登録者があっただけでなく、中央、地方の調教師を含めた多くの競馬関係者が詰めかけた。
市場開催の11時からはせり上場馬を対象とした品評会が開催。九州軽種馬協会の副会長を務める竹原孝昭氏、日本調教師会関西本部長の谷潔調教師、佐賀県調騎会会長の真島元徳氏の厳正なる審査の結果、最優秀賞には熊本・(株)ストームファームコーポレーションの生産馬であるフォンティーンの2016(牡、父ダノンゴーゴー)が、優秀賞には熊本・本田土寿牧場の生産馬であるサプライズフォースの2016(牡、父ミスキャスト)が、準優秀賞には鹿児島・徳重正幸牧場の生産馬であるリャマーダの2016(牡、父ストラヴィンスキー)が選ばれた。
13時から始まったせりは、品評会で最優秀賞に輝いたフォンティーンの2016がこの日、最初の上場馬として姿を見せ、378万円で取引されると、上場番号2番のコチョウサンの2016(牡、父ブラックホーク、熊本・本田土寿牧場生産)、上場番号3番のヒーリングヴォイスの2016(牡、父ローエングリン、宮崎・田上勝雄牧場生産)も同じく378万円で落札。その後は主取りも続いたものの、デンコウブルーの2016(牝、父アルデバランⅡ、熊本・本田土寿牧場生産)も378万円で取引されるなど、最高価格馬はこの4頭となった。
この日は15頭が上場(うち1頭が欠場)され、8頭が売却。売却率は53.3%と前年(50.0%)から3.3%の増となり、1頭辺りの平均落札額も297万円と、前年(250万8,000円)から46万2,000円の増を記録。総売上額も2,376万円と前年(2,257万2,000円)との比較では118万8,000円の増となった。
せりの後で会見に応じた、九州軽種馬協会の柏木務会長は、「例年より購買登録者も多く、活発な取引を期待していましたが、特定の上場馬に購買者の人気が集中した印象を受けました。安定した売れ行きを記録しましたが、来年以降への課題としては、上場馬の数を増やすだけでなく、まだ売却率も上げていきたいと思っています」と振り返っていた(落札額、総売上額は税込み)。
せりの詳細な結果につきましては、こちらをご覧ください。
⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2017/11F2/