ノーザンホースパークで第31回北海道新緑馬術大会
苫小牧市のノーザンホースパークで5月19日~21日、北海道新緑馬術大会が行われた。
北海道乗馬連盟主催の大会で、今年で第31回目となる。ジャンピング、ドレッサージュ合わせて53の競技が行われ、アトランタ、シドニー五輪出場の白井岳選手をはじめ、北海道内の乗馬クラブ会員や中学生、高校・大学の馬術部員、牧場のスタッフらが参加した。
会場のスタンドでは選手たちの指導者や家族、ノーザンホースパークに入園した観光客が観覧し、表彰式後のウイニングランでは、優勝選手へ大きな拍手が送られていた。
今回も元競走馬がエントリーしており、2010年の天皇賞(春)(G1)の勝ち馬ジャガーメイルは「標準小障害A・Part1」と「標準小障害B・Part2」に出場し、ともに7位と上位に迫った。また、2007年に門別競馬場でデビューし、北海道2歳優駿(Jpn3)を制したディラクエが「標準小障害C・Part1」で3位、北海道静内農業高等学校生産馬で、JRA・3勝をあげたユメロマンが「少年小障害C・Part1」で見事優勝を飾った。他にも、2014年からJRA札幌競馬場で誘導馬を務めているビューテンプやレタラカリンパも出場した。
競技馬の中には複数の競技にエントリーする馬も少なくなく、どの馬もタフに役目を果たした。キタサンブラックの活躍で話題の歌手・北島三郎さんの元所有馬・キタサンガッツ(にいかっぷホロシリ乗馬クラブ)もそうした一頭で、4つの競技に出場し、そのうち「標準中障害D・Part1」では優勝した。コンビを組んだ日高修平さん(にいかっぷホロシリ乗馬クラブ)は、「国体に出場しているほどの馬なので、その実力を発揮できて良かったです。馬自身、練習と本番を察知していて、練習ではわりとリラックスしていますが、本番の時はしっかり集中し、よく動いてくれます」と、馬を称えていた。
ノーザンホースパークを会場とした馬術大会は次回、6月16日~18日に第52回北海道春季馬術大会が予定されている。