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スペシャルウィークが種牡馬引退

  • 2017年02月06日
  • 種牡馬引退が決まったスペシャルウィーク
    種牡馬引退が決まったスペシャルウィーク
  • スタッフに見送られ馬運車に乗り込んだ
    スタッフに見送られ馬運車に乗り込んだ
  • 今後は生まれ故郷で功労馬として余生を過ごす
    今後は生まれ故郷で功労馬として余生を過ごす

 2月3日、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにおいて種牡馬として繋養されていたスペシャルウィークが、17年に及ぶ種牡馬生活を引退することになり、日高町旭町にある生まれ故郷の日高大洋牧場へ移動した。

 スペシャルウィークは父サンデーサイレンス、母キャンペンガール、母の父マルゼンスキーという血統。牡22歳の黒鹿毛で、牝系はシラオキに溯る日本有数のファミリーになる。

 スペシャルウィークの競走成績は17戦10勝、2着4回、3着2回。収得賞金は10億9,262万3000円。臼田浩義氏の所有馬、栗東の白井寿昭厩舎の管理馬として1997年11月の新馬戦でデビュー勝ち。1998年のきさらぎ賞(G3)で重賞初制覇を飾ると弥生賞(G2)で重賞2連勝。春のクラシック戦線は皐月賞(G1)こそセイウンスカイの3着に敗退したが、日本ダービー(G1)は5馬身差で快勝してG1タイトルを手にした。秋は京都新聞杯(G2)に優勝。古馬になってからは1999年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)、阪神大賞典(G2)、天皇賞(春)(G1)を3連勝。さらに天皇賞(秋)(G1)、ジャパンカップ(G1)も制した。

 現役引退後の2000年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。その後、ブリーダーズ・スタリオン・ステーション、再び社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送り、2013年からレックススタッドで繋養されていた。

 主な産駒は2011年のジャパンカップ(G1)などG1/Jpn1レース6勝をあげ、2008年のJRA賞最優秀2歳牝馬、2009年のJRA賞最優秀3歳牝馬、2010年のJRA賞年度代表馬と最優秀4歳以上牝馬、2011年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞したブエナビスタ、2014年の菊花賞(G1)をデビューから149日で制したトーホウジャッカル、2005年のオークス(G1)などを制して2005年のJRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬を受賞したシーザリオ、2012年の東京大賞典(G1)などダート重賞4勝をあげたローマンレジェンド、2012年の帝王賞(Jpn1)などダート重賞4勝のゴルトブリッツなど多数。母の父としてはエピファネイア、クラリティスカイ、リオンディーズ、ユールシンギング、ヴェルデグリーン、タガノグランパなどの活躍馬を送り出している。後継種牡馬には今年のシンザン記念(G3)優勝馬キョウヘイの父として知られるリーチザクラウン、今年からアロースタッドで供用されるトーホウジャッカルがいる。

 スペシャルウィークの退厩を見送ったレックススタッドの岡田牧雄社長は「馬は元気なのですが、受胎率があまりよくないので種牡馬を引退することになりました。以前から種牡馬を引退する際は面倒を見たいと生産者の日高大洋牧場様からいわれていたので、退厩することになりました。元気な状態でお返しすることができてよかったです」と別れを惜しんだ。