キャプテントゥーレが移動
12月15日、新ひだか町の静内目名にあるレックススタッドで繋養されていたキャプテントゥーレが、種牡馬を引退して余生を送ることが決まり、生まれ故郷である千歳市の社台ファームへ移動した。
キャプテントゥーレは父アグネスタキオン、母エアトゥーレ、母の父トニービンという血統。牡11歳の芦毛で、母は2001年の阪神牝馬S(G2)勝ち馬、半姉は2009年のセントウルS(G2)、2010年のシルクロードS(G3)を制したアルティマトゥーレ、半弟は今年8月の小倉記念(G3)で重賞初勝利を飾ったクランモンタナ、半妹は2015年の桜花賞(G1)3着のコンテッサトゥーレ、祖母は1994年のフランスのムーランドロンシャン賞(G1)、京王杯スプリングC(G2)などを制したスキーパラダイスという活躍馬多数のファミリーとなる。
キャプテントゥーレの競走成績は20戦5勝。栗東の森秀行厩舎から2007年7月にデビューし、4戦目のデイリー杯2歳S(Jpn2)で重賞初勝利。2008年3歳クラシック戦線に駒を進めると、皐月賞(Jpn1)では逃げ切り勝ちを収め、父仔2代制覇を成し遂げた。古馬になってからも活躍を続け、2009年と2010年には朝日チャレンジC(G3)連覇を果たした。
2012年に安平町にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。2016年からレックススタッドに移った。これまでに2世代がデビューし、代表産駒には今年の小倉2歳S(G3)3着カシノマストなどがいる。
キャプテントゥーレの退厩を見送った事務局(株)レックスは「まだ11歳と若いですが種牡馬を引退することになりました。可愛らしい顔をした芦毛で、とてもファンが多い馬でした。生まれ故郷で大事にされると思います。元気な姿で過ごしてほしいです」と別れを惜しんだ。