馬産地ニュース

北海道日高装蹄師会が秋期装蹄技術向上研修会

  • 2016年11月18日
  • 約30名の装蹄師が出席した秋期装蹄技術向上研修会
    約30名の装蹄師が出席した秋期装蹄技術向上研修会
  • 講師を務めた渡辺吉男専門役と田中弘祐調査役(写真左から)
    講師を務めた渡辺吉男専門役と田中弘祐調査役(写真左から)
  • 全国装蹄競技大会の優勝報告をする森野健太さん
    全国装蹄競技大会の優勝報告をする森野健太さん

 11月17日、北海道日高装蹄師会(武田英二会長)は、新ひだか町静内神森にある日高軽種馬農業協同組合静内支所2階大会議室において、田中弘祐日本軽種馬協会静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センター調査役と渡辺吉男日本中央競馬会美浦トレーニングセンター競走馬診療所装蹄室専門役を講師に迎え、秋期装蹄技術向上研修会を開催した。

 開会にあたり武田会長は「本日はお忙しいところ、研修会に出席いただきありがとうございます。講師の2名の先生方におかれましては、日頃の業務があるにもかかわらず、足を運んでいただき感謝申し上げます。また、研修会の開催には日本軽種馬協会様に多大なご協力を賜りましたことを重ねて御礼申し上げます。最後に先日行われた全国装蹄競技大会で、当会会員であります森野さんが、見事優勝されましたことをご報告いたします」と挨拶。

 続いて、10月17、18日に栃木県宇都宮市にある日本装削蹄協会装蹄教育センターで行われた第69回全国装蹄競技大会において、北海道日高装蹄師会代表として2011年の中館敬貴さん(ノーザンファーム)以来、5年ぶり2人目の全国優勝を成し遂げた森野健太さん(ノーザンファーム)が、「装蹄師になって8年目、今回5度目の挑戦でしたが、自分が5年間練習していく中で、北海道での予選会を含め、今年は全国大会へ向けた研修会を開いていただくなど、周囲の皆様のご支援やご協力もあって、良い成績を収められたと思っています。今年の大会では他地区の選手からも、北海道の選手は全体的にレベルが高いという評価を、たくさんいただきました。自分も含め北海道の装蹄師が、これから全国大会で良い成績を残せればよいと思います。今後も技術を磨き、ほかの装蹄師たちと切磋琢磨し、難しいとは思いますが、2度目の優勝を目指して頑張っていきます」と優勝報告すると、祝福の拍手が送られた。

 研修会では田中調査役が「当歳馬の肢蹄の追跡調査」と「当歳馬の肢蹄トラブル解消法」について、渡辺専門役が「競走馬の装蹄」、「弱踵蹄の装蹄」、「拳踵の装蹄」などをテーマに講義。それぞれの講義の後には、出席した装蹄師からの、説明があった症例についての質問や意見が相次いだ。