ウインバリアシオンがウインズ津軽で展示
11月6日、青森県のウインズ津軽にて今年より青森で種牡馬として活躍しているウインバリアシオンの展示会が開催された。
JRA施設内でのウインバリアシオンの展示は先月行われた岩手県のウインズ種市に続き2回目で、展示会に先立ちウインズ津軽館内では、同馬を所有するスプリングファームの佐々木拓也代表と同ウインズの根澤潔所長によるトークイベントがレースの合間に行われ、展示会のPRと佐々木代表からのウインバリアシオンにまつわるエピソードなどが紹介されると、多くの来場者が真剣に耳を傾け、同馬に対する関心の高さが窺われた。
展示会は13時30分よりウインズ津軽に隣接する、道の駅いなかだて内にある『弥生の里』で行われ、スタンバイしていたウインバリアシオンが同馬を管理する荒谷牧場の荒谷栄一さんに引かれて悠々と登場すると、詰め掛けた200人以上のファンによる歓迎を受け、佐々木代表の解説や来場者からの質問コーナー、オリジナルグッズの当たるクイズ大会などが催され、最後は同馬が落ち着いていたということもあり、同代表による粋な計らいで希望する来場者と同馬との2ショット撮影会で締めくくり、盛況のうちに幕を閉じた。
今回のイベントを主催したウインズ津軽の根澤潔所長は展示会を終えて「同館ではこれまでファンサービスの一環として、体験乗馬イベントなどを行ったことはありましたが、現役の種牡馬がやってくるのはもちろん初めてのことです。先月行われたウインズ種市の展示会の動画を参考に、入念な打ち合わせを繰り返し、万全の態勢で臨みました。津軽という地理的な面もあり、これだけの人気馬を間近で見ることは滅多にない機会で、来場されたお客様にも大変喜んでいただくことができました。大きなトラブルや事故もなく、イベントを成功させることができてホッとしています」と胸をなで下ろしていた。
佐々木代表は「種市での展示会から引き続き参加していただいたファンの方もいらっしゃったようで、本当にバリの人気の高さには驚かされます。普段は生産牧場に繋養しているということもあり、防疫上の観点や管理面が行き届かなくなる恐れがあることから、一般公開は控えさせていただいていますが、本当はこうやってバリの元気な姿を見ていただきたいですし、来年以降もファンの方々の期待に応えることのできるようなイベントを開催できたらと思っています」と締めくくっていた。
今年はトータルで35頭の繁殖牝馬と種付けを行い、種牡馬として初年度は上々のスタートを切ったウインバリアシオン。2017年度の種付料等の条件は近日中に発表される予定となっている。