浦河で当歳馬品評会
10月31日、浦河軽種馬生産振興会青年部と荻伏軽種馬生産振興会青年部は共催で、平成28年度当歳馬品評会を開催した。
品評会は飼養管理技術の向上を目的としたもの。6回目を迎えた今年は、浦河・荻伏両青年部員の牧場と、JRA日高育成牧場で生まれた当歳馬10頭(牡7頭、牝3頭)がエントリーした。
品評会の審査員は出席者全員。出陳牧場を巡回して、馬体、手入れ、引き馬、駐立、環境整備などを真剣にジャッジした。展示の際には、離乳した日や現在の放牧時間、飼料の種類や分量、エントリーした理由、管理状況などについても説明があった。当日は強い雨と風が吹く悪条件での展示となったが、ぞれぞれの牧場では、日頃培った人馬の信頼関係や技術を余すところなく駆使し、たくましく成長した愛馬の姿を堂々と披露した。
投票の結果、最優秀賞には谷口牧場のレオティアラ2016(牡、父マンハッタンカフェ)が選出。優秀賞1席には大北牧場のエガオヨシ2016(牡、父ベルシャザール)、優秀賞2席には高村牧場のチーフザムーンの2016(牡、父トゥザグローリー)が選ばれた。
主催者を代表して浦河町軽種馬生産振興会青年部の鎌田正信部長は「今日はあいにくの天気の中ではありましたが、各牧場でレベルの高い当歳馬をたくさん見ることができて、とても勉強になりました。過去の品評会の出身馬は、せりで高く売れた馬や競走成績の良い馬が出ている傾向がありますから、今日の馬たちもそのようになればうれしいです」とあいさつ。平賀敦JRA日高育成牧場場長は「今日は天気が悪く、馬を見せるのも大変だったと思いますが、しっかりと扱っている牧場が多く、とても感銘を受けました。鎌田部長の言うように品評会の馬がせりで高く売れているという傾向はありますが、品評会に出たからではなく、出すための努力がせりにもつながっているのだと思います。今現在の当歳を見ても正直わからないですが、来年の春どのように成長しているか楽しみな馬が多かったです。これからも皆様の生産馬がせりで売れることを期待しております」と講評し、各受賞者へは、賞状や記念品を手渡して、心から祝福した。