アサクサキングスが移動
10月13日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにおいて、2012年から種牡馬として繋養されていたアサクサキングスが、千歳市東丘にある社台ファームへ移動した。
アサクサキングスは父ホワイトマズル、母クルーピアスター、母の父サンデーサイレンスという千歳市の社台ファーム生産馬。おじに1995年の皐月賞(G1)、1996年のマイルチャンピオンシップ(G1)などを制したジェニュインがいる、牡12歳の鹿毛で、2004年のセレクトセール当歳セッションにおいて、74,550,000円(税込)で取引された市場取引馬となる。
アサクサキングスの競走成績は23戦6勝。2006年10月の2歳新馬戦でデビュー勝ちすると百日草特別を連勝。2007年のきさらぎ賞(Jpn3)を逃げ切って重賞初制覇を成し遂げた。クラシック戦線の皐月賞(Jpn1)は7着、日本ダービー(Jpn1)はウオッカの2着と敗れたが、菊花賞(Jpn1)では3コーナーからのロングスパートを決めG1タイトルを獲得し、2007年JRA最優秀3歳牡馬に選ばれた。古馬になってからも活躍を続け、2009年には京都記念(G2)、阪神大賞典(G2)を連勝した。
産駒はこれまでに2世代がデビュー。JRAではモンスターキングとメゾンリーが勝利をあげている。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「今シーズン限りで種牡馬を引退して乗馬になると聞いております。社台ファームの乗馬厩舎には、かつて当スタリオンで種牡馬生活を送ったアサクサデンエンも乗馬としてがんばっているそうですので、アサクサキングスも第二のステージで元気に過ごしてほしいと思います」と労をねぎらった。