リーチザクラウンが移動
9月30日、新ひだか町の静内田原にあるアロースタッドにおいて、2013年から種牡馬として繋養されているリーチザクラウンが、安平町早来源武の社台スタリオンステーションへ移動した。
リーチザクラウンは父スペシャルウィーク、母クラウンピース、母の父シアトルスルーという千歳市にある社台ファームの生産馬。青鹿毛の10歳で祖母クラシッククラウンはアメリカG1勝ち馬、近親には2012年の小倉大賞典(G3)優勝馬エーシンジーライン、名種牡馬チーフズクラウン、1997年、1998年のエンプレス杯(G2)優勝馬シルクフェニックスなどがいる。
リーチザクラウンの競走成績は26戦4勝。2009年のきさらぎ賞(G3)、2010年のマイラーズC(G2)などを制した。
アロースタッドには西山牧場の個人所有で種牡馬入り。今年、初年度産駒がデビューすると、中央ではニシノアップルパイ、ニシノオウカンが新馬勝ちしたほか、キョウヘイは小倉2歳S(G3)4着になるなど7月までに5頭が勝ち上がり。地方でも3頭ですでに5勝をあげている。血統登録頭数は34頭と決して恵まれているとはいえないものの、ファーストシーズンサイアーランキングは、ルーラーシップ、アイルハヴアナザー、ディープブリランテに次ぐ4位と大健闘している。
初年度産駒の活躍によりリーチザクラウンの所有権利1/2を社台スタリオンステーションが取得。2017年からは新たな繋養地で種牡馬生活を送ることになった。
移動当日には西山牧場の山田研児場長が同行。4年間管理したアロースタッドのスタッフや事務局(株)ジェイエスの職員に感謝の言葉を伝え、愛馬と一緒に新天地へ向かった。
社台スタリオンステーションではリーチザクラウンを迎え入れるため放牧地の牧柵を改修したという。2017年度の種付料等条件は後日発表される。