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ペルーサがアロースタッドにスタッドイン

  • 2016年09月08日
  • 馬運車を降りて周囲を見渡すペルーサ
    馬運車を降りて周囲を見渡すペルーサ
  • 父譲りの雄大な馬格を披露した
    父譲りの雄大な馬格を披露した
  • これからここで新生活がはじまる
    これからここで新生活がはじまる
  • 馬房の中でリラックス
    馬房の中でリラックス

 7月1日付けで競走馬登録を抹消、種牡馬入りが発表されていたペルーサが、9月5日、新ひだか町静内のアロースタッドへスタッドインした。

 休養していた美浦トレーニングセンター近郊にあるミホ分場から午前8時半に到着したペルーサは、長旅の疲れも見せず元気いっぱい。馬房に通されるとゴロンと横になってリラックスしていた。

 ペルーサは父ゼンノロブロイ、母アルゼンチンスター、母の父Candy Stripesという血統の9歳牡馬。07年のセレクトセール・当歳セッションにおいて1億円で落札され、デビュー前から注目を集める良血馬だった。同期にエイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサ、ローズキングダム、ルーラーシップ、ダノンシャンティ、ニホンピロアワーズ、ヒルノダムール、エイシンアポロン、トゥザグローリーなどがおり、種牡馬豊作の世代ともいえる。

 競走成績は28戦5勝。秋の府中芝2000mでデビュー勝ちを収めると、4連勝で青葉賞(G2) を勝ち、2番人気に推された日本ダービー(GI)でエイシンフラッシュの6着に敗れた。秋は菊花賞(G1)へは進まず、天皇賞(秋)(G1)に参戦。スタートで出遅れたものの古馬相手に2着に入った。その後はゲート難や2度に渡る喘鳴症の手術などで陣営の試行錯誤が続けられたが、勝ち星には恵まれなかった。しかし、8歳になった昨年の札幌日経オープン、2分38秒7のコースレコードで青葉賞(G2)以来の勝利を飾り、5年3か月8日ぶりというJRA史上最長勝利間隔の記録を更新。ファンに愛される馬だった。

 種付料などの条件はまだ未定だが、父ゼンノロブロイ譲りの雄大な馬格、2~3歳時に見せた無類の強さが印象深い本馬。きっと、個性豊かな産駒をターフに送り出してくれることだろう。