ブリーダーズ・スタリオン・ステーションがオープンファーム
7月18日と20日の2日間、日高町門別にある人気種馬場、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションは、オープンファームを開催した。
オープンファームは牧場関係者や馬主、調教師といった競馬関係者にスタリオンを開放し、希望に応じて種牡馬を展示したり見学するもの。ブリーダーズ・スタリオン・ステーションでは初めての試みで、7月19日に新ひだか町静内にある北海道市場で開催された北海道市場セレクションセール開催週にあわせて行われた。
セレクションセールには、ブリーダース・スタリオン・ステーションに繋養される種牡馬の産駒が多数上場されており、購買関係者には購買の参考に、生産者には来年の配合の参考にしてもらおうと企画した。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは、セール会場となった北海道市場内にも専門ブースを設置。ブースには、種牡馬パンフレットを用意したほか、ブラックタイド産駒で今年の天皇賞(春)(G1)でG1 2勝目をあげたキタサンブラック、アンライバルドの初年度産駒で今年の東京ダービーに優勝したバルダッサーレやファルコンステークス(G3)優勝したトウショウドラフタのパネルや、ブリーダース・スタリオン・ステーション繋養種牡馬産駒のセレクションセール上場馬一覧を展示し、会場を訪れた購買関係者や生産者に一大プロモーションを展開した。
セレクションセールにおいて、ブリーダース・スタリオン・ステーション繋養種牡馬の産駒は大人気。トーセンホマレボシ産駒の「リトルハーモニー2015」は27,540,000円(税込)で、シンボリクリスエス産駒の「フォーティエースの27」は27,000,000円(税込)で、ブラックタイド産駒の「スカラムーシュの2015」は18,900,000円(税込)で、ジャングルポケット産駒の「アドマイヤパンチ2015」は16,740,000円(税込)で落札されるなど、売却率は80%に迫るほどだった。
オープンファームの2日間は、天候に恵まれなかったものの、セレクションセールに参加した馬主や調教師、牧場関係者が来場し、スタッフから種牡馬の性格やセールスポイント、種付料、産駒の特徴などの説明を受けた。
(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは、「オープンファーム期間中には、スタリオンやセール会場の専門ブースに、多くのお客様がいらっしゃいました。当スタリオン繋養種牡馬を知っていただく、良い機会になったと思います。今後もオープンファームを継続して開催していきたいと思います」と話した。
セール開催週に合わせたオープンファームは、業界内でも関心が高く、サマーセール期間中には、新ひだか町静内にある有名種馬場のひとつ、アロースタッドでもオープンファームを開催する計画があるという。