馬産地ニュース

八戸市場が開催

  • 2016年07月06日
  • 会場となった八戸家畜市場には大勢の購買者が足を運んだ
    会場となった八戸家畜市場には大勢の購買者が足を運んだ
  • 速歩供覧も行われた
    速歩供覧も行われた
  • あいさつする山内市場長
    あいさつする山内市場長
  • 最高価格は6,048,000円だった
    最高価格は6,048,000円だった
  • 最高価格馬のグランドアメリフローラの2015
    最高価格馬のグランドアメリフローラの2015

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸“颯”市場」が7月5日、同県三戸郡の八戸家畜市場で開催された。

 北海道産馬含む42頭のサラブレッド1歳の上場で、売却頭数は26頭(牡11頭、牝15頭)。総額70,524,000円(税込、以下同)を売り上げた。売却率は前年対比4.5ポイント増の61.9%だったが、平均価格は同10.7ポイント減の2,712,461円。

 前年よりも12頭少ない上場頭数だったが、購買登録者数は1名減の83名。市場は良質馬を求める馬主、馬主代理人であふれた。

 山内市場長は「一昨年には上場頭数が36頭まで落ち込んでしまった当市場ですが、売却率が50%に達したことで昨年につながり、そして昨年は54頭の市場を開催することができました。生産意欲が持てるような市場になるよう期待したい」とあいさつ。続いて市場がスタートした。

 最高価格は近親にグラスワンダーがいる「グランドアメリフローラの2015」(牝、父シンボリクリスエス。6,048,000円でJRA日本中央競馬会が長い競り合いを制した。

 高額2位は、母がJRA4勝「マルターズホビー2015」(牡、父ケイムホーム)。こちらは5,400,000円で新冠町の(有)コスモヴューファームが落札した。

 また、近親にジャパンダートダービー(G1)優勝馬ビッグウルフがいる「ハーストーリー2015」(牡、父ロージズインメイ)は4,968,000円でJRA日本中央競馬会が購入。この馬が高額第3位となっている。

 なお、韓国から参加したKim Kab Soo氏が「シャカラカベイビー2015」(牝、父カネヒキリ)を1,620,000円で落札している。

 市場終了後、山内正孝市場長は「売却率は胸を張れる数字だが、平均価格の下落を考えると手放しで喜ぶわけにはいかない。改善できるところは改善し、来年につなげたい」と市場を総括した。

 今後、サラブレッド1歳市場は7月11日に苫小牧市のノーザンホースパークでセレクトセールが、19日には新ひだか町の北海道市場でセレクションセールが、26日には鹿児島県の日本軽種馬協会九州種馬場で九州1歳市場が開催される。

 ●せりの詳細な結果については、こちらをご覧ください
 →http://www.jbis.or.jp/seri/2016/11L1/