第2回北海道地区産地馬体検査2日目
北海道地区の第2回産地馬体検査は、15日、新ひだか町静内にある日本軽種馬協会北海道市場で2日目を迎えた。
この日は58頭の2歳馬が検査に訪れ、多目的ホール内でマイクロチップ検査や特徴検査を実施。検査の後は会場外で待ち構える取材陣に応じる形で、写真撮影や調教の進捗状況などに牧場スタッフが答えていた。
この日はG1馬の兄弟も会場に姿を見せていた。エルメスティアラの14(牡、父ディープインパクト)は、今年の皐月賞(G1)を制したディーマジェスティ(牡3・二ノ宮)の全兄弟。育成時の兄と同じく、日高・ファンタスト木村牧場で調教が行われている。
「最近になって逞しさも増してきました。坂路でも速い時計を出しているように、調教も進んでいます」とは川嶋秀人場長。この後は函館競馬場への移動も予定されている。
ハタノプリエの14(牝、父ハービンジャー)の半兄は、ジャパンダートダービー(Jpn1)、川崎記念(Jpn1)を制したハタノヴァンクール(牡7)となる。
「行きっぷりも良く、いつ入厩の声がかかってもいいほどに仕上がっています。切れとパワーを両立させた走りは、兄と同じように高いダート適性を持ち合わせていると言えそうです」と(有)日高軽種馬共同育成公社の漆原和幸業務課長は話していた。
第1回産地馬体検査では、早来会場で検査を受けていたノーザンファーム早来牧場、空港牧場の育成馬もこの日は姿を見せていた。アートプリンセスの14(牝、父ディープインパクト)は、兄が全日本2歳優駿(Jpn1)で2着となったタップザット(牡4)。サザンスピードの14(牡、父ディープインパクト)は、母がコーフィールドC(G1)の勝ち馬となる。
この日、検査を終えて競走馬登録が行われた2歳馬たちは、競馬場への直接入厩が可能となる。この後は函館競馬場や札幌競馬場へ移動した後、JRA北海道シリーズでのデビューを目指すという馬も多く、JRA北海道シリーズにおける2歳戦を更に盛り上げてくれそうだ。