馬産地ニュース

三石軽種馬1歳馬育成管理品評会が行われる

  • 2016年06月13日
  • 記念すべき60回目を迎えた育成管理品評会
    記念すべき60回目を迎えた育成管理品評会
  • 牡の部最優秀賞のしょうへい(写真提供:みついし農業協同組合)
    牡の部最優秀賞のしょうへい(写真提供:みついし農業協同組合)
  • 牝の部最優秀賞のアポロティアラの2015(写真提供:みついし農業協同組合)
    牝の部最優秀賞のアポロティアラの2015(写真提供:みついし農業協同組合)
  • 厳しい目で審査する中西信吾場長と平賀敦場長(写真左から)
    厳しい目で審査する中西信吾場長と平賀敦場長(写真左から)

 6月9日、新ひだか町三石地区において、第60回三石軽種馬1歳馬育成管理品評会が行われた。

 この品評会は、みついし農業協同組合(酒井薫代表理事組合長)と三石軽種馬生産振興会(斉藤雅宣会長)が主催し、JRA日本中央競馬会、JBBA日本軽種馬協会、HBA日高軽種馬農業協同組合、新ひだか町が後援し、日高・胆振地区の軽種総合商社やスタリオン施設、地元の関連団体や関係企業が協賛。育成管理品評会を通じて育成管理技術の向上と会員相互の親睦を図ることを目的に、毎年6月に開催されている。

 記念すべき第60回を迎えた今年の品評会には、44頭の申し込みの中から予選を経て選ばれた牡牝各12頭の合計24頭が出陳。審査員は平賀敦JRA日高育成牧場場長と中西信吾JBBA静内種馬場場長が務めた。

 審査は出陳者の庭先、もしくは、預託されている三石地区の育成場を巡回して実施。午前9時に三石農業協同組合本所の駐車場に集まった一行は、マイクロバスや自家用車などに乗り込み、列を成して出陳牧場へ向かった。品評会当日は時より激しい雨が降る、あいにくの天候になったが、出陳者は愛馬を丹念に磨き上げ、上手にコンタクトを取りながら、日頃培った技術を遺憾なく発揮し、立ち姿や常足を堂々と披露した。

 厳しい審査の結果、牡の部の最優秀賞は、平野牧場が出陳したしょうへい(父ワークフォース、母キリエ、母の父ブライアンズタイム)、牝の部の最優秀賞は、山際牧場が出陳したアポロティアラの2015(父エンパイアメーカー、母アポロティアラ、母の父パラダイスクリーク)が受賞。2頭は最も美しく管理・手入れされていると同時に、人馬の信頼関係が感じ取れ躾が行き届いているかを総合的に判断する、ベストターンドアウト賞にも選ばれ、嬉しいW受賞となった。

 午後5時から行われた表彰式・講評では、審査員を代表して平賀敦場長が講評。最優秀賞を受賞した2頭の関係者には、みついし農協や日高振興局、JRA、JBBA、HBA、振興会などから賞状やカップ、記念品が贈呈された。