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北海道スプリントC(Jpn3)はダノンレジェンドが接戦を制する

  • 2016年06月13日
  • 雨も上がり、大勢のファンに見守られながらレースはスタート
    雨も上がり、大勢のファンに見守られながらレースはスタート
  • 壮絶なマッチレースを制したのは外のダノンレジェンド
    壮絶なマッチレースを制したのは外のダノンレジェンド
  • パートナーに感謝を伝えるM.デムーロ騎手
    パートナーに感謝を伝えるM.デムーロ騎手
  • 応援に駆けつけた関係者と笑顔の口取り写真
    応援に駆けつけた関係者と笑顔の口取り写真
  • M.デムーロ騎手は門別競馬場初表彰台となった
    M.デムーロ騎手は門別競馬場初表彰台となった

 今季最初の交流重賞となる第20回北海道スプリントカップ(Jpn3)が6月9日、門別競馬場ダ1200mで行われた。

 JRAから4頭、他地区からは笠松所属の2頭が遠征。迎え撃つホッカイドウ競馬所属馬は7頭が参戦し、13頭立てで争われた。

 1番人気は、昨年1番人気で3着に敗れたJRA所属のダノンレジェンド。中央交流レースを3勝して再びこの舞台へ挑んできた。2番人気は条件戦から三連勝でかきつばた記念(Jpn3)を制し、勢いのある4歳馬のノボバカラ。3番人気は一昨年の同レース2着馬で、その後スプリンターズS(GI)優勝したG1馬スノードラゴンと、人気上位はJRA勢がしめ、地元スプリントの雄、アウヤンテプイは5番人気にとどまった。

 前日から降り続いていた雨の影響で、馬場状態は不良。レース前に雨は上がったものの、絶好とは言い難いコンディションだった。

 出遅れ癖のあるダノンレジェンドのゲート出に注目が集まる中、レースはスタート。アウヤンテプイ、ノボバカラが飛び出し、やや立ち遅れ気味だったダノンレジェンドも押して先団に取り付く。3コーナーに差し掛かるころには早くもノボバカラとダノンレジェンドが後続を突き放し、逃げ粘るノボバカラに食らいついてタイミングを計っているダノンレジェンドという別次元の一騎打ちを展開。2頭のマッチレースはゴールまでつづき、最後の最後でハナ差前に出たダノンレジェンドに軍配が上がった。勝ちタイムは1:09:9 (不良)。2頭から4馬身差の3着にスノードラゴンが入り、人気通りの決着。4着にホッカイドウ競馬所属のクリーンエコロジーが上がりメンバー中最速の上がり35.5で健闘し、地元最先着だった。

 昨年の盛岡・クラスターC(Jpn3)からダノンレジェンドとコンビを組んでいるM.デムーロ騎手は「去年このレース3着だったので、勝ててよかった。スタートは遅いけどスピードはあるので、最後までいい感じでした。馬が頑張りました。本当にいい馬、大好きな馬です」と不良馬場の中、力を出し切ったパートナーを賞賛した。今後は昨年同様クラスターC(Jpn3)に向かう予定だ。

 なお、ホッカイドウ競馬はこの日の発売金額が4億9,671万8,860円を記録し、門別競馬における1日のレコードを更新した。これまでの1日売り上げレコードは昨年8月13日に記録した4億7,383万5,330円(ブリーダーズゴールドカップ((Jpn3)実施日)だった。

 ダノンレジェンドは父Macho Uno、母マイグッドネス、母の父Storm Catという血統の米国産6歳牡馬。この勝利でダート重賞7勝目となった。

 母マイグッドネスは日本に輸入され、日本で競走馬登録されている半弟、ダノングッド(牡4、父Elusive Quality)はダートで4勝を上げてオープン馬の仲間入りを果たし、半妹ミッキーグッドネス(牝3、父ディープインパクト)も忘れな草賞4着と今後の活躍が期待できるファミリーだ。