ジョーカプチーノが2016年ファーストクロップサイアーJRA初勝利
“ダービーからダービーへ”。マカヒキの優勝で幕を閉じた第83回日本ダービー(G1)の翌週から、中央競馬でも来年の日本ダービー(G1)へ向けて2歳戦がスタートした。6月4日の東京競馬場では5レースで2歳新馬戦「メイクデビュー東京(芝1400m)」が組まれ、2歳新種牡馬ジョーカプチーノの産駒、マイネルバールマンが1分23.0秒のタイムで優勝。この勝利でジョーカプチーノは、2016年のファーストクロップサイアーの中で、JRA初勝利第1号となった。
ジョーカプチーノは父マンハッタンカフェ、母ジョープシケ、母の父フサイチコンコルドという血統。浦河町のハッピーネモファームが生産した芦毛の牡10歳となる。
ジョーカプチーノの競走成績は23戦6勝。3歳時の2009年にはレースレコードでNHKマイルC(G1)を制覇したほか、ファルコンS(G3)に優勝。父マンハッタンカフェのチャンピオンサイアー獲得に大きく貢献した。その後も活躍を続け、5歳時の2011年にはシルクロードS(G3)に優勝。500kgを超える雄大な馬体から繰り出す豊かなスピードを武器にスプリント戦線を沸かした。
2013年から新冠町朝日にある優駿スタリオンスーテションで種牡馬入り。初年度は28頭に種付けを行い、ファーストクロップの血統登録頭数は16頭を数える。 昨年12月、育成場でトレーニングする産駒の姿に種牡馬としての可能性を感じた、岡田繁幸ビッグレッドファームグループ代表からのトレードの申し出により新冠町明和にあるビッグレッドファームへ移動。その評判となっていた産駒が、デビュー勝ちを収めたマイネルバールマンだったという。
ジョーカプチーノを繋養するビッグレッドファームでは、「マイネルバールマンは育成を始めた当初から素晴らしく前評判も高かったのですが、初戦からいきなり結果を出し、父ジョーカプチーノの名を広めてくれました。すでにジョーカプチーノは昨年を上回る種付けをこなし、元気に過ごしています。産駒の初勝利のおかげで、ここにきて種付けの予約も増えてきました。種付けシーズンも後半に差し掛かっていますが、可能な限り繁殖牝馬を集めたいと思います」と話していた。
ジョーカプチーノの種付料は、受胎条件20万円(8月末日受胎確認後9月末日迄全額支払い)、もしくは出産条件30万円(産駒誕生後1カ月以内支払い)となっている。
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルで繁殖登録された種牡馬の初年度産駒が2歳になる、2016年のファーストクロップサイアーは25頭。中央競馬より早く、4月から2歳戦が始まっている地方競馬では、スズカコーズウェイ、スマートファルコン、トビーズコーナー、フリオーソ、エイシンアポロン、サマーバード、トーセンホマレボシ、リーチザクラウンが勝ち名乗りをあげている。