馬産地ニュース

日高軽種馬共同育成公社で北海道トレーニングセールのアナボリックステロイド検査

  • 2016年04月21日
  • アナボリックステロイド検査が行われた日高軽種馬共同育成公社
    アナボリックステロイド検査が行われた日高軽種馬共同育成公社
  • マイクロチップ検査で実馬を確認
    マイクロチップ検査で実馬を確認
  • 採血する日高軽種馬農業協同組合の獣医師
    採血する日高軽種馬農業協同組合の獣医師
  • 厳重に封緘された採取した血液
    厳重に封緘された採取した血液

   4月14、15、16日、北海道市場開設する日高軽種馬農業協同組合は、新冠町節婦にある日高軽種馬共同育成公社において、5月24日に札幌競馬場で開催する、2016年北海道トレーニングセールへの上場予定馬を対象にした、アナボリックステロイド検査を実施した。

   北海道市場では、上場馬の健全性確保と市場の公正運営のため、アナボリックステロイドの使用を禁止するとともに、外因性によるアナボリックステロイドの存在が判明したときには、上場を拒否している。日高軽種馬共同育成公社での検査は、同時に行われた上場馬調教ビデオ撮影にあわせて実施。頭数は3日間で134頭にのぼった。

   検査会場では日高軽種馬農業協同組合の獣医師が、マイクロチップ検査で実馬を確認してから採血。採血した血液は、2つの試験管に分けてから厳重に封緘した。封緘した血液の検査は、公益財団法人競走馬理化学研究所に依頼している。

   アナボリックステロイドとは筋肉増強作用や精神興奮作用を有する薬物。エチルエストレノール、キンボロン、クロステボル、スタノゾロール、ダナゾール、テストステロンなどが該当する。

   北海道市場トレーニングセール上場馬へのアナボリックステロイド検査は2014年から実施。これまで陽性反応で、上場を取り消された馬はいないという。