第1回産地馬体検査早来会場1日目
北海道地区の第1回産地馬体検査は14日、安平町早来の北海道ホルスタイン協会家畜市場にて3日目の検査が行われた。
北海道ホルスタイン協会家畜市場で行われる産地馬体検査には、今年のクラシック戦線を沸かす社台グループ(社台ファーム、ノーザンファーム、追分ファーム、白老ファーム)の生産馬が数多く登場。その中にはセレクトセールの高額取引馬や、兄弟にG1馬がいるような良血馬の姿もあり、会場には朝早くから取材陣が詰めかけた。
撮影場所の前で多くのカメラが待ち構える中、検査会場から姿を見せたのがアゼリの14(牡、父ディープインパクト)。母はアメリカの、父は日本の年度代表馬という、まさに超の付く良血馬。セレクトセールでも2億7千万円(税込)という評価を受けている。
「背中も良く、バネのある走りを見せています。小柄な馬体ながらも成長力を感じさせますし、焦らずに進めていきたいです」と育成先であるノーザンファーム早来牧場の木村浩崇厩舎長は話す。
この日、同じディープインパクト産駒では、現役時にBCフィリー&メアスプリント(G1)を含む12勝をあげた母を持つドバイマジェスティの14(牡)や、昨年のローズS(G2)の優勝馬であるタッチングスピーチ(牝4・石坂)の全兄弟となるリッスンの14(牡)も検査を受けていた。
この日の産地馬体検査で最も旬な血統馬となったのが、今年の桜花賞(G1)を優勝したジュエラー(牝3、藤岡)の全兄弟となるバルドウィナの14(牡、父ヴィクトワールピサ)。父もまた、社台ファームの生産馬となる。
「ヴィクトワールピサ産駒の初重賞制覇が、生産馬によるG1勝ちとなったのも嬉しかったです。父譲りと言える馬っぷりの良さに加え、この時期の2歳牡馬らしいはつらつさも感じられます。血統馬らしい成長力も感じられますし、期待に応えるような走りを見せてもらいたいです」と社台ファームの青田力也さんは笑顔を浮かべた。第1回産地馬体検査は15日に最終日を迎え、同じ北海道ホルスタイン協会家畜市場において、社台グループの牝馬を中心に検査が行われる。