静内で第1回北海道地区産地馬体検査
12日の浦河会場(浦河・BTC)から始まった北海道地区の第1回産地馬体検査。13日は静内会場(新ひだか町・日本軽種馬協会北海道市場)に場所を移し、4日間の検査では最多となる155頭の2歳馬が会場に姿を見せた。
馬運車から姿を見せた2歳馬たちは、所属先となる美浦、栗東の列に並び、検査を行うJRA職員が待ち受ける多目的ホールへと入っていった。検査の後はホールの出口で待つ取材陣の前で写真撮影に臨んでいたが、今年は例年にも増して流れがスムーズであり、2歳馬を連れてきていた育成牧場の関係者も、「慣れない場所で待たされると事故といったトラブルも増えるので、短時間で検査が終わるのは良かったです」とホッとした表情を見せていた。
この日、取材陣から最も多くのシャッター音が聞こえていたのは、今年のクラシック戦線を沸かすディープインパクト産駒のティックルピンクの14(牝)。育成先となるファンタストクラブの米田育成広報からは、「馬体もしっかりとしていて、調教でも目立った動きを見せています。函館開催でのデビューを目標にしています」とのコメントが聞かれていた。
血統的に注目を集めていたのが、半兄に一昨年のスプリンターズS(G1)勝ち馬スノードラゴン(牡8・高木)を持つマイネカプリースの14(牝、父アイルハヴアナザー)。
「高い素質が感じられます。早い時期から乗り込んでおり、札幌開催でのデビューを目標としていますが、成長力のある血統だけに、馬に合わせながら乗り込んでいきたいです」と生産者であると同時に、マイネカプリースの14の育成調教も行ってきた、イワミ牧場の岩見さんは話していた。
ゴールドアクター(牡5・中川)、モーリス(牡5・堀)の活躍によって、注目を集めるスクリーンヒーロー(牡12)の産駒も3頭が受検。その3頭全ての育成に携わっているヤマダステーブルの山田代表は、「どの産駒も馬体に恵まれており、それでいながら走らせてみると、素晴らしい動きを見せています。3頭共に先々が楽しみです」と期待を寄せていた。