馬産地ニュース

軽種馬育成調教センターが施設見学ツアー

  • 2016年04月12日
  • 施設見学ツアーが開かれた軽種馬育成調教センター
    施設見学ツアーが開かれた軽種馬育成調教センター
  • 屋内1000m坂路ウッドチップ馬場でトレーニングに励む育成馬
    屋内1000m坂路ウッドチップ馬場でトレーニングに励む育成馬
  • 直線2000m芝馬場の感触を確かめるツアー一行
    直線2000m芝馬場の感触を確かめるツアー一行
  • 屋内1000m直線ウッドチップ馬場では利用者から生の声を聞いた
    屋内1000m直線ウッドチップ馬場では利用者から生の声を聞いた
  • 育成調教技術者養成研修の様子も見学
    育成調教技術者養成研修の様子も見学

 4月12日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センターは、施設見学ツアーを実施した。

 このツアーは、JRA日本中央競馬会による第1回北海道地区産地馬体検査に訪れる報道陣などの関係者に対して、センターにある施設を紹介するもの。平成25年から催されており、今年は報道陣のほか、地元浦河町の職員や日高振興局の職員などが参加した。

 ツアーでは全天候型でタイム自動計測器を備える屋内1000m坂路ウッドチップ馬場、グラス馬場の中にある直線2000m芝馬場、センターの施設が一望できる見晴台、緩やかな勾配がある自然の地形をそのまま利用した芝2400mグラス馬場、全天候型で自動タイム計測器を備える屋内1000m直線ウッドチップ馬場といった施設を見学。それぞれの施設の特徴や用途、目的が説明されたほか、実際に施設を使っている育成牧場のスタッフに話を聞いたりした。

 また、同センターが取り組む育成調教技術者養成研修の様子も視察。4月5日に入講したばかりの第34期生と、4月15日に修了式を迎える卒業間近の33期生が、研修に励む姿に激励の眼差しを送り、研修の目的や内容、研修日課、年間スケジュールなどについて理解を深めた。

 軽種馬育成調教センターの施設は、平成5年10月に開場。開場初日は3つの牧場で13頭の利用と少なかったが、現在ではセンターの周辺に40以上の育成牧場が存在し、毎日500頭~600頭が、多い日は1日で800頭が調教に訪れるという。

 平成26年には利用延べ頭数が2,500,000頭を突破。昨年の利用実頭数は、前年比103.2%となる2,835頭、利用延べ頭数は前年比93.4%の134,764頭だった。

 利用馬の競走成績は昨年、中央競馬で前年比21勝増の740勝、地方競馬で前年比306勝増の2,918勝。G1/JPN1の優勝は、ゴールドシップの天皇賞(春)(G1)、コーリンベリーのJBCスプリント(Jpn1)、ホッコータルマエの川崎記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)、サウンドスカイの全日本2歳優駿(Jpn1)、ワンダーアキュートのかしわ記念(Jpn1)、エイシンヒカリの香港C(G1)がある。今年はすでにビッグアーサーの高松宮記念(G1)、ホッコタルマエの川崎記念(Jpn1)のほか、ディサイファのアメリカジョッキークラブC(G2)、トゥインクルのダイヤモンドS(G3)に、エイシンブルズアイのオーシャンS(G3)がカウントされている。