BTC育成調教技術者養成研修第34期生開講式が行われる
4月5日、公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC)が行う育成調教技術者養成研修の第34期生開講式が、浦河町西舎にあるBTC「軽種馬診療所」2階会議室で行われた。
この研修は平成4年にスタートした研修制度で、軽種馬生産地における育成及び調教技術の中核となる人材養成を目的とするもの。今年卒業予定の研修生含み478名(女性59名含む)の育成調教技術者を送り出しており、受け入れた育成牧場などもから高い評価を受けている。
第34期生は地元北海道はもちろん、東京、兵庫など全国各地から集まった18歳から27歳までの21人(男性17人、女性4人)。ひとりづつ名前を読み上げられて紹介されたのち、高松勝憲軽種馬育成調教センター場長から入講許可を受けた。
開講式には、研修生の家族や山口修二日高振興局長、池田拓浦河町長、平賀敦JRA日本中央競馬会日高育成牧場場長など約50人が出席。公益財団法人軽種馬育成調教センターの大平俊明理事長は「多くの応募者の中から選ばれた21名です。不安と緊張と期待が入り混じった思いで開講式を迎えていると思いますが、この研修期間を有意義なものとして日本のみならず、世界に通用するような立派なホースマンになってください」とエールを送った。
来賓として出席した山口局長は「最近では国内のみならず海外でも活躍する馬が増えておりますが、その陰にはそういった馬を育成調教する人の存在があります。この研修を修了するころには世界が認める一流馬を育てる一流のホースマンになってください」と励まし、池田町長は「1年間の研修は厳しいものだと思いますが、馬を相手にする仕事は研修生みなさん自身の生命と、馬の生命を預かるということです。そういう厳しさにくじけることなく立派なホースマンになることを願っています」と励ました。
今後、新研修生たちは騎乗訓練や座学など実践的な研修と同時に牧場実習など1年間の研修を経て育成牧場などで強い馬づくりに励むことになる。