浦河で北海道日高装蹄師会主催の第22回装蹄競技大会
3月30日、北海道日高装蹄師会(武田英二会長、会員78名)は、浦河町西舎にあるJRA日本中央競馬会日高育成総合施設軽種馬装蹄所において、第22回装蹄競技大会を開催した。
この装蹄競技大会は、会員の装削蹄技術の向上並びに連携強化を目的としたもの。今年10月に栃木県宇都宮市において開催される、第69回全国装蹄競技大会の予選を兼ねており、上位5名が出場権を得られる。
今年は78名の会員の中から、23歳から39歳の装蹄師が参加。競技は単独造鉄競技(新標準蹄鉄07タイプ)、装蹄判断競技、装蹄競技の3種目で、すべて全国大会の競技規程に準じて行われた。
競技の審査は日本装削蹄協会装蹄教育センターの岩村勇センター長を競技審査委員長とし、5名の審査員が3種目を採点。厳正な審査の結果、豊巻亮さんが総合優勝した。
褒章授与式では岩村競技審査委員長が各競技の詳細を講評。優れた点や課題をあげ、「競技大会では自ら造鉄して装蹄することこそが装蹄の基礎であることを念頭に、どのような装蹄にも対応できるように心がけ、今後も日々の技術の研鑽を重ねてください」とエールを送った。
優勝した豊巻さんには、武田英二競技大会会長が、賞状、記念品、優勝カップを贈呈。JRA日高育成牧場の平賀敦場長、浦河町の池田拓町長、軽種馬育成調教センターの大平俊明理事長、日高軽種馬農業協同組合の木村晃悦理事、日高振興局、日本装削蹄協会といった後援団体や協賛企業からも記念品が贈られた。
第21回大会に続き2年連続、通算3回目の優勝を成し遂げた豊巻さんは「ひとつも部門賞を獲れずに優勝というのは、ちょっと複雑な心境です。各競技とももう少しレベルアップしないといけないと反省しています。北海道の装蹄技術はトップレベルにあると思いますので、全国大会では昨年よりひとつでも良い成績を残したいと思います。周囲の期待に応えるためにも優勝旗を北海道に持って帰って来れれば最高なんですけど、頑張ります」と喜びを口にしていた。
結果は下記の通り(敬称略)。
総合
優勝:378.2点 豊巻亮(浦河町)
準優勝:375.0点 大東正史(浦河町)
3位:373.2点 森野健太(安平町)
部門賞
単独造鉄:78.2点 森野健太
装蹄判断:75.5点 森野健太
装蹄:235.0点 大東正史