馬産地ニュース

優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会

  • 2016年02月22日
  • カレンブラックヒルとマイクを握る平田修調教師
    カレンブラックヒルとマイクを握る平田修調教師
  • 2012年のJBCスプリント(Jpn1)をレコードで圧勝したタイセイレジェンド
    2012年のJBCスプリント(Jpn1)をレコードで圧勝したタイセイレジェンド
  • 父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーを持つトゥザワールド
    父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーを持つトゥザワールド
  • 芝ダート重賞6勝をあげたノーザンリバー。新種牡馬はいずれも安平町・ノーザンファームの生産馬
    芝ダート重賞6勝をあげたノーザンリバー。新種牡馬はいずれも安平町・ノーザンファームの生産馬
  • G1勝ち馬モーニンを送り人気大爆発のヘニーヒューズ
    G1勝ち馬モーニンを送り人気大爆発のヘニーヒューズ

 2月22日、今年最後の種牡馬展示会が新冠町朝日の優駿スタリオンステーションで開催された。景品やスタリオンブック、暖かい飲み物、軽食が大盤振る舞いされた会場には、豪華ラインナップをひと目見ようと、馬主、調教師、生産者といった牧場関係者が400人以上集まった。

 優駿スタリオンステーションは今年、4頭の新種牡馬、3頭の新入厩馬を迎え入れ20頭体制でシーズンイン。この日は新種牡馬、新入厩馬の順で展示された。

 最初にお披露目された、NHKマイルC(G1)、毎日王冠(G2)、ニュージーランドトロフィー(G2)をデビュー5連勝で制覇したカレンブラックヒル(牡7歳)は、ダイワメジャーの代表産駒。栗東から平田修調教師も駆けつけ愛馬に応援メッセージを送った。種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円となっている。

 2頭目は芝ダートの短距離重賞で6勝をマークしたノーザンリバー(牡8歳)。林正道オーナーは「この馬は私が馬主になって初めてせりで購買した馬で、日本ダービー(G1)まで駒を進めてくれました。来年、良い産駒が生まれたら是非とも買いたいと思いますので、よろしくお願いします」とあいさつした。種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円。

 3頭目は3歳時無敗のまま弥生賞(G2)に勝ち、有馬記念(G1)でもジャスタウェイ、ゴールドシップ、エピファネイアらを差し置いて2着に入り、豪州G1でも2着に健闘したトゥザワールド(牡5歳)で、種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円。4頭目はJBCスプリント(Jpn1)をレコードタイムで優勝したタイセイレジェンド(牡9歳)を展示した。こちらの種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円に設定されている。

 昨年末で閉鎖した日高スタリオンステーションから移動してきたのは、今年2歳産駒がデビューを迎えるトビーズコーナー(牡8歳)と、エンドスウィープの最良後継として堅調な成績を残すプリサイスエンド(牡19歳)。供用3年目のサウンドボルケーノ(牡6歳)は父ヘニーヒューズと同じ繋養地で種牡馬生活を送る。

 20頭の最後は、2月21日に東京競馬場で行われた今年最初のJRAG1、第33回フェブラリーステークス(G1)をレースレコードで勝利したモーニンの父、ヘニーヒューズ(牡13歳)を展示。展示会場からは最新のG1サイアーの姿に羨望の眼差しが向けられた。今年も種付料は受胎条件300万円だが、モーニンなどの活躍により早くも満口に達しているという。

 馬産地ではすでに新たな生命も誕生しており、種牡馬展示会を終えると本格的な交配シーズンに突入する。