ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会が開催
2月17日、日高町ブリーダーズ・スタリオン・ステーションの種牡馬展示会が開催された。前日夕方から暴風雪に見舞われた同地区だが、スタート時間までには除雪も済み、晴れ間が広がる展示日和となった。
同スタリオンの新種牡馬は、スプリングS(G2)など重賞3勝、芝1800m日本レコードホルダーのグランデッツァ。管理していた平田修調教師がマイクを握り「脚元の故障で順調な競走生活を送れませんでしたが、無事であればG1を勝てた器だと思っています。雄大な馬格、姉に桜花賞馬マルセリーナがいる素晴らしい血統背景、レコードタイムで駆け抜けたスピード、種馬として成功するファクターを十分に備えた馬です」とアピールした。
新入厩馬は、社台スタリオンステーションから移動した2頭。サンテミリオンやマグニフィカといったG1馬を送り出しているゼンノロブロイ。そしてエピファネイア、ストロングリターンなど後継種牡馬を量産中のシンボリクリスエスといずれも実績のある種牡馬がラインナップに加わり、忙しいシーズンになりそうだ。
続いて初お披露目となるのがダート重賞5勝、ウォーエンブレムの後継種牡馬となるシビルウォー。昨年から種付けを開始しているが、3月20日にスタッドインしたため展示会には間に合わなかった。
今年産駒がデビューするトーセンホマレボシ、初仔が1歳になるローズキングダム、ストロングリターン、供用2年目をむかえるトーセンジョーダンと有望株が次々紹介され、今年の配合相手を吟味する生産者の視線もますます熱を帯びる。
産駒が既にデビューしている実績馬の中で、昨年産駒の活躍が際立っていたのがハッピースプリントの父アッミラーレ、フェアリーS(G3)勝ち馬ノットフォーマルを送り出したヴァーミリアン、東京ダービーを制したラッキープリンスの父サイレントディール。毎年コンスタントに活躍馬を輩出しているグラスワンダー、ジャングルポケットという豪華メンバーに目移りするばかり。
トリを飾ったのは、菊花賞馬キタサンブラックを送るブラックタイド。最後を周回するのもすっかり慣れ、堂々とその雄大な馬格を披露した。昨年シーズン途中で満口となり、今年の種付料は受胎条件300万円へとランクアップ。せり市場での高額取引馬も目立ち、看板種牡馬の座を揺るぎないものとしている。