馬産地ニュース

平成27年度第2回リム&フットケア・ワークショップ開催

  • 2016年02月08日
  • 獣医師、装蹄師など約40名が出席したワークショップ
    獣医師、装蹄師など約40名が出席したワークショップ
  • 蟻洞の対処法について報告した武田英二氏
    蟻洞の対処法について報告した武田英二氏
  • 出席者からの質問に答える山口智史氏
    出席者からの質問に答える山口智史氏

 2月4日夜、日本軽種馬協会(以下JBBA)は新ひだか町静内田原のJBBA静内種馬場研修所講義室において、平成27年度第2回リム&フットケア・ワークショップを開催した。

 ワークショップは、装蹄師や獣医師が日常の仕事の中で遭遇したアシや蹄に関する症例を持ち寄り、それぞれの経験や意見をぶつけて論議して、症例に対する対応策を統括することを目的としたもの。JBBAが行う軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として、平成22年度から年2回実施しており、本年度のワークショップは昨年9月の開催以来となった。

 当日は北海道日高装蹄師会に所属する装蹄師、日本中央競馬会(以下JRA)日高育成牧場の職員、軽種馬育成調教センター(以下BTC)の職員、日高軽種馬農業協同組合の獣医師、日高地区農業共済組合(以下NOSAI)の獣医師のほか、岩手県農業共済組合の獣医師、JBBA職員ら約40名が出席。北海道日高装蹄師会の武田英二会長を座長に、4つの症例報告が行われた。

 症例報告のあとには、質疑応答の時間がとられ、獣医師の視点や経験からの質問や意見、装蹄師の立場や装蹄技術に基づいた疑問、質問、持論が相次ぎ、終了予定時刻を過ぎても活発なディスカッションが続いた。

 この日の症例報告は下記の通り。
(1)蟻洞の対処法
講師:武田英二氏(北海道日高装蹄師会)
(2)重篤な挫跖の1症例
講師:山口智史氏(JRA日高育成牧場)
(3)早期のアプローチが功を奏した重度後肢球節内反症例
講師:佐藤正人氏(NOSAI日高家畜診療センター)
(4)育成馬の跛行の主要な原因?~シンカンについて~
講師:安藤邦英氏(BTC)