ノーザンホースパークで冬のイベント
馬をテーマとした観光園として、通年営業をしているノーザンホースパーク(苫小牧市)では、12月と1月に冬のイベントが行われた。
12月はクリスマスイベントとして、園内ではサンタクロース衣装のスタッフが来場者を歓迎し、トナカイの角を付けた重種馬がクリスマスカラーの馬服を着用し、観光馬車を曳いた。
クリスマスイブの24日には特別ポニーショーとして、同園で人気のポニーである「サミー」と「ヤマちゃん」のコンビが、こちらも赤と白の可愛らしい衣装で登場し、来場者は熱心にその姿をカメラに収めていた。ショーでは、ポニーが得意のジャンプや小さなお立ち台に器用に乗り、ポニートレーナーと上手に対話するように指示に従い、両馬同時に後ろ脚だけでサッと立ってみせると、会場から拍手が沸き起こった。後半はサミーが謎の箱を開けると新キャラクターのアヒルが飛び出し、サンタクロースとなったトレーナーと場を盛り上げた。出演した2頭は訓練の成果でアヒルにも慣れていて、会場の視線を一身に浴びても余裕さえうかがえた。
年が明けて元日には特別ショーとして、お正月バージョンのポニーショーを組み、今度はポニーが獅子舞の衣装を着用し、特に海外観光客の関心を集めていた。ショー後は「HAPPYポニーおみくじ」として、観覧者にポニーのイラストが入ったオリジナルのおみくじを配り、新年を占う一幕があった。
同園のポニーショーは同園在厩のデルタブルース、シルクフォーチュン、ウインドインハーヘアといった有名馬の公開と同様に人気で、武豊、福永祐一、川田将雅、C.ルメール、R.ムーア、U.リスポリといった日本で活躍している騎手も観覧し、その巧みな演技に拍手を送っている。最近では、オーストラリアのテレビ局の取材や、全国の観光牧場からショーに関する問い合わせも増えているという。同園の吉田勝己社長とともに、長い間、ショーに尽力しているポニートレーナーの佐藤ひささんは、「ショーでは毎回、大人も子供も楽しめて、馬の魅力を伝えられる内容を目指しています。是非競馬ファンの方にも、初めて馬を見るような方にもご覧いただきたいです。ショーは毎日実施しているので、出来るだけマンネリ化しないように、昨年は2頭での演技にチャレンジしました。その時の馬の気分や、同時に演技する馬の影響を受けて、なかなか台本通りにいかないこともあります。失敗しそうな時でも、なるべく機転が利くように、例えば、テレビ番組の“すべらない話”を見て、芸人の方の話しぶりも参考にしています。トレーナーと馬のかけ合いも見どころです」と、話し、今年も大勢の観覧を心待ちにしている。