12月5日、新ひだか町静内にあるレックススタッドに、来年から種牡馬生活を送るコパノリチャード(牡5歳)がスタッドインした。12月4日付で競走馬登録を抹消されたコパノリチャードは、4日に栗東トレーニングセンターを出発し、ほぼ半日を費やして種牡馬としての繋養先に到着。出迎えた種馬場関係者や報道陣に元気な姿を披露した。

　コパノリチャードは父ダイワメジャー、母ヒガシリンクス、母の父トニービンという血統。日高町のヤナガワ牧場の生産馬で、半兄には2013年のかきつばた記念(Jpn3)3着のサイモンロード、近親には2008年のシルクロードS(G3)、2006年の京阪杯(G3)、オーシャンS(G3)、2005年のクリスタルC(G3)で2着に入り、種牡馬としても活躍馬を送り出したコパノフウジンがいる。

　コパノリチャードの競走成績は22戦6勝。獲得賞金は304,507,000円(付加賞含む)。2012年11月の2歳新馬戦、メイクデビュー京都で初陣を飾ると、デビュー4戦目となった2013年のアーリントンC(G3)で重賞初制覇。秋にはスワンS(G2)でサダムパテック、グランプリボスといった古馬を一蹴し、2つ目の重賞タイトルを手にした。年が明けて4歳になると2014年初戦の阪急杯(G3)を4馬身差の逃げ切りで圧勝。続く高松宮記念(G1)は不良馬場をものともせず、スノードラゴン、ストレイトガール、リアルインパクトなどの強豪を退けG1初制覇を成し遂げた。11月29日の京阪杯(G3)がラストランとなった。

　事務局の(株)レックスは｢無事に到着して安心しました。重賞を4勝していますが、3馬身差で勝った高松宮記念(G1)は、2着に当社がマネジメントするLEXPROの所有馬スノードラゴンが2着に入ったレースなので、特に印象に残っています。自身の秀でたスピードを産駒に伝えてほしいと思います。実績あるダイワメジャーの後継として楽しみは尽きません。オーナー関係者の期待に応えられるよう種牡馬生活をサポートしたいと思います。応援よろしくお願いいたします｣と抱負を口にしていた。

　来年の種付料は未定。