タイセイレジェンドが優駿スタリオンステーションにスタッドイン
12月1日午前10時30分過ぎ、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から種牡馬として繋養されるタイセイレジェンド(牡8歳)がスタッドインした。10月16日付で地方競馬登録を抹消したタイセイレジェンドは、休養していた浦河町のシェアリングから新天地に到着。馬運車から降り立つと、出迎えた(株)優駿関係者や種馬場スタッフに元気な姿を披露した。
タイセイレジェンドは父キングカメハメハ、母シャープキック、母の父メジロマックイーンという血統の安平町にあるノーザンファーム生産馬。2008年のセレクトセール1歳セッションにおいて、34,650,000円(税込)で取引された市場取引馬で、一族には1995年の天皇賞(秋)(G1)などを制したサクラチトセオー、1995年のエリザベス女王杯(G1)を制したサクラキャンドル、2009年の金鯱賞(G2)など重賞4勝をあげたサクラメガワンダー、2013年のフラワーC(G3)に優勝したサクラプレジールなどがいる。
タイセイレジェンドは2009年8月に栗東・矢作芳人厩舎からデビューし2戦目で初勝利。7戦目からダートに転向して2勝目をあげた。その後はダート戦で着実に力をつけて、5歳時の2012年にクラスターC(Jpn3)に勝利し初めて重賞制覇。続く東京盃(Jpn2)2着をステップに出走した、川崎競馬場で開催された2012年のJBCスプリント(Jpn1)で、セイクリムズン、スーニ、セレスハント、ラブミーチャンといったダートのトップホースを退けてビッグタイトルを手にした。2013年には東京盃(Jpn2)に優勝。今年の6月17日付でJRAの競走馬登録を抹消すると南関東・大井の藤田輝信厩舎へ転厩した。2歳から8歳までの7シーズンに渡る競走生活では、世界3カ国17の競馬場を巡り、通算42戦9勝の成績を収めた。
優駿スタリオンステーションでは「馬格もあって素晴らしい身体をしていますね。サンデーサイレンスの血が入っていないキングカメハメハの後継種牡馬として楽しみです。当スタリオンに預けてくださったオーナー関係者の期待に応えられるよう良い準備をしていきたいとおもいます」と期待をかけていた。種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円になっているという。