強い馬づくりのための育成技術講座2015開催
11月19日夜、日高軽種馬生産振興会青年部連合会は、JRA日高育成牧場との共催、日高軽種馬農業協同組合の後援で、日高町門別にある門別総合町民センター・大集会室2階において、強い馬づくりのための生産育成技術講座2015を開催した。
この催しは、競走馬の資質向上や生産育成関係者への情報・技術普及を目的としたもの。毎年この時期に浦河地区と門別地区で開催している。この日の門別会場には日高や胆振から、主催者の予想を上回る200以上の牧場関係者が集まり、急遽椅子を追加するほど会場は熱気で包まれた。
開会にあたりJRA日高育成牧場の平賀敦場長は「私自身講習会には2年半ぶりの参加となりますが、相変わらず多くの方に出席していただきありがたく思います。このような大勢の中では質問しづらいと思いますが、誰かに口火を切ってほしいと思います。もしくは終わってからでもよいので、直接講師に聞いてみてください。わたしたちも一方通行にならないよう皆様のご意見をお聞かせいただきたいと思います。また、当牧場では少人数での実践研修プログラムも実施してますので、興味のある方はお申込ください。本日の講演の中からひとつだけでも良いので覚えて帰って明日からの業務の糧にしていただけたら」とあいさつ。主催者を代表して登壇した門別軽種馬生産振興会青年部の白井岳部長は「本日は仕事が終わってお疲れのなか、たくさんの方にご出席いただき感謝申し上げます。ご出席の皆様は日頃の現場での仕事を通じて多くの知識や経験がおありだと思いますが、こういった機会に普段わかっていることの確認を含めて明日からの仕事に役立ててほしいと同時にさらに強い馬づくりに励んでいただければと思います」とスピーチした。
講演は日高育成牧場生産育成研究室の佐藤文夫研究役と白井岳部長が司会進行。講師は日高育成牧場の3名で、生産育成研究室の村瀬晴崇主査が「分娩日の予測法-乳汁のpH・Brix測定について-」、冨成雅尚専門役が「子馬の飼養管理-生後から2ヶ月齢-」、業務課の宮田健二氏が「ローソニア感染症対策」を演題に講演した。それぞれの講演後には出席者から複数の質問が寄せられ、各講師が丁寧に答えた。