馬産地ニュース

胆振軽種馬農業協同組合青年部グループが第3回研修会

  • 2015年11月20日
  • レイクヴィラファームの放牧地で実習するグループ研修
    レイクヴィラファームの放牧地で実習するグループ研修
  • ライジングプレートメーターを手に使い方を説明する講師の前田善夫氏
    ライジングプレートメーターを手に使い方を説明する講師の前田善夫氏
  • 放牧地の使用状況を説明するレイクヴィラファームの岩崎義久マネージャー
    放牧地の使用状況を説明するレイクヴィラファームの岩崎義久マネージャー

 11月19日、胆振地区の牧場関係者で構成する胆振軽種馬農業協同組合青年部グループは日本軽種馬協会との共催で、第3回研修会を虻田郡洞爺湖町にあるレイクヴィラファームにおいて開催した。

 この研修会は日本軽種馬協会による平成27年度軽種馬経営高度化指導研修事業のグループ研修として実施。同じ目的を持った少人数のグループを形成して技術や知識の研鑽を重ねるのもで、「草地と土壌」について学ぶ本グループの研修会は、6月の「軽種馬用草地の牧草と雑草について」、9月の「土壌診断と草地管理」に続き3回目となった。

 グループ研修の最後となる今回は、「草地診断と分析結果に基づく施肥管理」がテーマ。この日の研修には本青年部の上水厚部長、レイクヴィラファームの岩崎義久マネージャーやスタッフ、社台ファーム、ノーザンファーム、追分ファームのスタッフら35人が参加。講師とアドバイザーは、草地研究の第一人者である前酪農学園大学特任教授の前田善夫氏、ファームコンサルタントとして活躍する三浦久延獣医師、土壌分析のスペシャリストである胆振農業改良普及センターの白取英憲所長、浦部みむね主査、日本軽種馬協会生産対策部の小林孝平調査役が務めた。

 午後から始まった研修では最初にレイクヴィラファームの放牧地において、土壌の硬さを調べる貫入式土壌硬度計や、プレートの沈下具合により牧草地の草量を量るライジングプレートメーターを使って実習。続いて、レイクヴィラファーム事務所2階会議室へ移動し、9月にレイクヴィラファームの放牧地で採取した草や土の診断結果を基にした「草地診断と分析結果に基づく施肥管理」、「草地更新・雑草対策等について」の講義、3回の研修を通じてのディスカッション、日本軽種馬協会が開発した栄養管理及び馬体情報管理に関する軽種馬牧場管理ソフト「SUKOYAKA」の紹介が行われた。

 3回に渡る研修を終えた上水厚部長は「講義をしていただいた前田先生をはじめとした講師やアドバイザーの皆様、研修の場を提供してくださったレイクヴィラファームの方々に感謝申し上げます。研修でははじめて耳にするようなことが多くとても勉強になりました。また、少人数ということで参加者同士の距離感が近く、ほかの牧場の方や講師の方と専門的な話ができて有意義な研修となりました。今回学んだことを草地づくりに役立てていければと思います。そしてまた、今後も違ったテーマでこのような研修を実施したいと思います」と話していた。