グランデッツァがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン
11月7日午前11時過ぎ、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来年から種牡馬生活を始めるグランデッツァ(牡6歳)がスタッドインした。11月5日に両前脚の屈腱炎が判明し、11月6日付で競走馬登録を抹消したグランデッツァは、栗東トレーニングセンターから社台ブルーグラスファームを経由して到着。馬運車から降ろされると、新たな環境の変化に動じることなく、用意された馬房で長旅の疲れを癒した。
グランデッツァは父アグネスタキオン、母マルバイユ、母の父マルジュという千歳市の社台ファーム生産馬。アイルランド産の母はフランスのアスタルテ賞(G1)優勝馬で、半姉には2011年の桜花賞馬マルセリーナがいる。
グランデッツァの競走成績は19戦5勝。2011年8月に札幌でデビューすると2戦目で初勝利。続く、札幌2歳S(G3)でゴールドシップ、ベストディールら後の重賞勝ち馬を退けて重賞初制覇を果たした。3歳初戦となった2012年のスプリングS(G2)ではディープブリランテ、モンストール、ストローハット、アルフレードなどを一蹴して重賞2勝目。その後、左前脚屈腱炎を発症して長期休養を余儀なくされたが、復帰3戦目となった2014年の都大路Sでは1800mの日本レコードとなる1分43秒9のタイムで久しぶりの勝利を飾った。今年は7月に七夕賞(G3)に優勝。脚部不安と戦いながら、不屈の闘志と精神力で重賞3勝をあげる活躍をみせた。
ブリーダーズ・スタリオン・ステーションでは「グランデッツァはアグネスタキオンの最高傑作といわれたほどの逸材。重賞は3つですが、無事ならばG1ホースになれたと信じて疑いません。若くして早世したアグネスタキオンの血と名牝マルバイユの血をもつ本馬を種牡馬として迎えることができてとてもうれしいです。関係者の期待に応えられるよう一丸となって頑張ります」と張り切っている。
種付料などは未定。