浦河で当歳馬品評会
11月6日、浦河町軽種馬生産振興会青年部と荻伏軽種馬生産振興会青年部は、平成27年度当歳馬品評会を開催した。
この品評会は飼養管理技術の向上を目的としたもので、今年で5回目。今年は浦河・荻伏両青年部員の牧場やJRA日高育成牧場から10頭(牡8頭、牝2頭)の当歳馬が出陳した。
品評会の審査は出陳牧場を巡回する形で実施。審査項目は馬体、手入れ、引き馬、駐立、環境整備などがあり、参加者全員が審査員となって各馬を審査した。また、審査に当たっては、離乳した日、現在の放牧内容、飼料の種類や分量、出陳した動機などの聞き取り調査も行われた。
厳正な投票の結果、最優秀賞は高村牧場から出陳されたナパの2015(牡、父エイシンフラッシュ)が受賞。優秀賞1席には大北牧場から出陳されたパールイアリング2015(牡、父アグネスデジタル)が、優秀賞2席には谷口牧場から出陳されたレオソレイユの2015(牡、父ロードカナロア)が選ばれた。
各出陳牧場では出陳馬以外にも自慢の当歳を見学、JRA日高育成牧場では当歳馬や育成馬を見ながらの簡単な講義や結果集計の間には業務課の大塚健史氏による「内視鏡検査による若馬の上部気道所見について」をテーマにしたランチョンセミナーも行われた。
褒章では主催者を代表して浦河町軽種馬生産振興会青年部の鎌田正信部長が「本日はおいそがしいところ、品評会に参加していただきありがとうございました。今年は昨年より参加する牧場が増えうれしくおもいます。普段は自分の牧場での日々の業務があり、よその牧場を見たり、さまざまな種牡馬の産駒を見る機会はあまりないとおもいます。こういう場をもっと増やして自分たちの馬を見る目を養っていければとおもいます。来年はもっと参加する牧場を増やして盛大に開催できればうれしいです」とあいさつ。各受賞者には日高育成牧場の平賀敦場長から賞状と豪華記念品が贈呈された。
今年10月に日高育成牧場のトップに就任した平賀場長は「浦河の品評会には3年ぶりに参加しましたが、馬の良し悪しでなく、馬をしっかり動かすというハンドリングや馬そのものをしっかりつくるという馬装が、すべての牧場でできていたことにとても感銘を受けました。また、こちらの品評会のよいところは、参加者皆が点数をつけることです。それにより皆様の馬の見方がしっかりとしたものになると感じております。来年はもっと参加される牧場が増えて、継続して開催されることを希望します。本日は自分もよい経験をさせてもらい本当にありがとうございました」と講評した。