ノーザンホースパークでハロウィンイベント
ハロウィンデーとなった10月31日、苫小牧市のノーザンホースパークで「ノーザンホースパーク・ハロウィン」が行われた。
同園秋の恒例イベントで、今年で10回目の節目を迎える。当日は仮装すると園内入場無料となり、仮装した家族連れやカップルの姿が目立った。
園内では子供を対象に「トリック オア トリート」や「お絵かきかぼちゃ作り」、「枯れ葉探しゲーム」、盲導犬に関するイベントが行われ、スタッフも揃って仮装した。
ライディングエリアではバンジョー、ルパン、ロジャーの3頭が耳のあたりをハロウィン風にアレンジして登場し、大中小サイズの馬でライディングショーを披露した。騎乗スタッフは視界を遮るような大きなお面をかぶりながらも、巧みに馬を操って見せ場を作った。
パラッツォ・ベガ・ポニー館では特別ポニーショーとして、キンちゃんとセサミの2頭がポニートレーナー2人とともにカボチャカラーの装いで会場を駆けまわった。ショーのストーリーは軽快にジャンプ技を決めるセサミに対し、キンちゃんはなかなかできないというお話。やきもきしているところ、ポニートレーナーの佐藤ひささんがユニークにキンちゃんを鼓舞し、ハロウィンらしい特製マントを着用させると、やる気のスイッチが入ったように見事ジャンプ成功。会場から拍手が送られると“もっと欲しい”と欲張るように左前脚をコミカルに動かし、大きな笑いを誘った。
午後2時から行われたホースパレードはこのイベントの目玉で、同園おなじみの王子製紙吹奏楽部による演奏とともに、園内で人気のサミーを先頭にポニーや乗用馬、重種馬とスタッフが仮装して行進した。観客は人馬が目の前を通り過ぎると、ばんえい競馬を見る時のように、歩きながら一団を追いかけた。パレードは第6厩舎を出発して、ゴール付近のK’s Garden前に来るとふれ合いタイムとなり、可愛らしく変身した馬たちに子供や女性が群がった。馬たちは人によく慣れていて、穏やかに応じていた。苫小牧から参加した女性は、「北海道に引っ越したばかりで、チラシを見てこのイベントに来ました。仮装した馬たちが大人しく、とても利口だと思いました。パレードのあとは馬に触ることもできて、子供も喜んでいました」と、感想を話していた。
日が暮れるとバックヤードグリルを会場に「チャリティ仮装ナイトパーティ」が開かれ、243名が参加した。今回はサプライズゲストとしてお笑い芸人「ザブングル」が登場し、パーティはイス取りゲームや仮装大賞で盛り上がった。食事はバイキング形式で「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」や「赤魚のアヒージョ」などが並んだ。参加者・スタッフの仮装・メイクは多種多彩で、例えば、アナと雪の女王、ゲゲゲの鬼太郎、ゴーストバスターズ、ジャマイカの金メダリスト、ラグビーの五郎丸選手、ドラえもん、魔女の宅急便、妖怪ウォッチのキャラクターが散在した。過去と比べて馬関連の仮装が少なかったが、10周年にふさわしく、会場は熱気にあふれていた。仮装大賞を受賞したのは苫小牧からの参加者で、「前回も参加していて自信はあったのですが、優勝できず、今年こそはと思っていました。年々、参加者の仮装レベルが上がっているので、優勝できて嬉しいです」と喜び、ゲストのザブングルから豪華景品を受け取っていた。